2011年12月31日土曜日

OpenCV2 その1 ー動画キャプチャと保存ー

コンピュータビジョン最先端ガイド4 (CVIMチュートリアルシリーズ)
高松 淳 日浦 慎作 長原 一 富永 昌治 向川 康博
アドコム・メディア
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以前OpenCV2を使って、研究をしていたことがあった。OpenCVは比較的、情報も豊富で勉強もしやすい部分だったと思うが、学術研究となるとコーディングばかりに時間を割くのも難しいというジレンマがあったような気がする。

そこで、自分の研究のコードを整理するという意味もこめて、少しずつアップしていきます。

今回は、テストということで、最も基本的な画像のキャプチャと保存。

#include <cv.h>
#include <highgui.h>
#include <iostream>

using namespace std;

int main(int argc, char **argv) {  
 using namespace cv;
 
 VideoCapture cap(1);  // VideoCapture(int device)  

 if(!cap.isOpened()){
  return -1;
 }
 
 Mat img, frame;
 int num=0;
 
 namedWindow("OpenCV 2.0 Capture Test", CV_WINDOW_AUTOSIZE);  
 
 for(;;) {  
  cap >> frame;  
  
  //img=frame;
  //cvtColor(frame ,img, CV_BGR2GRAY);  

  resize(frame,img,Size(640,480));

  //GaussianBlur(img, img, Size(7, 7), 1.5, 1.5);  
  //Canny(img, img, 0, 30, 3);  
  
  imshow("OpenCV 2.0 Capture Test", img);  
   
  char code; //key入力
  code = waitKey(10);  

  if(code == 'q') break;  
  if(code == 's') {
  char fname[255];
   sprintf(fname,"./%d.bmp",num);
   imwrite(fname, img);  
   num++;
  }
 }
 
 return 0;  
} 

こんなコードはいらないというツッコミを頂きそうですが、少しづつ充実できればいいなと思ってます。

2011年12月30日金曜日

継ぐのは誰か?

継ぐのは誰か? (ハルキ文庫)
小松 左京
角川春樹事務所
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久々に、専門書以外の本を読みました。手に取ったのはSFです。
著者が亡くなり、小飼弾氏のブログの記事を読んで興味がわき読んでみた次第です。


も読んみましたが、個人的には”継ぐのは誰か”をお勧めします。



SF作家は、昔から人類に対する問題定義を彼らの想像力と知識を持って、人々に投げかけてきたと思います。人造人間や、アシモフが考えたロボットの三原則もそうでしょう。人類に対する大きな問題への投げかけは、今後私たちが直面する問題の一部を予見しているかもしれません。

その予見能力の高さは、本書からも40年前に書かれたとは思えぬネットワーク化された社会の描写からも分かります。まさに今現代の様子かと思わせ興奮すると同時に、40年前から想像されていたいう事実に人間の限界を思い知らされる部分です。しかし、こういった未来社会に起こりうる事態を想像することは、実際日々の生活を行う我々の想像力と創造力にも非常に重要であると私は考えています。想像力の少ない人は、自分の行動が未来にどういった影響を残せるかを想像することができず、創造力のない人間になってしまうと考えているからです。

そういった意味では、継ぐのは誰か? - 小松左京哀悼の辞に代えてに書かれている戦争に関する集団心理の問題も、「人」が行う行動が「人々」にどう影響を与るかという点において、自分たちの想像力次第で変わるのではないかという希望も同時に抱くのです。(ヒューマニズムという安直な言葉に変えてはもらいたくないんですが。)

SFというと、一見子供じみたように見えますが、SFの古典が現代にも大きく影響を与えているように、実に多くのことを学べると思います。そういった意味で、他に個人的にお勧めなのは甲殻機動隊とかでしょう。”継ぐのは誰か”とあわせて言えば、電脳を自由に扱うようになったのが、新人類か旧人類かという対比もできると思います。また、世界感も通じるものがあると思います。

想像力について改めて考えさせられる一冊でした。