公差について知ったことをまとめていきます。
・基本的な工程能力指数
製造上の実際のバラつきと公差の範囲を比較したもの
UTLは公差上限値を指し、LTLは公差下限値を指す。
σは製上のバラつき
Cpが1の場合、公差範囲は、実際の製造品に対して6σ(±3σ)の範囲の収まる。
±3σに収まる確率は、99.73%となる。(0.3%は不良品になる)
これを良しとするか、悪しとするかは、また別の問題。
・公差中心と実測データの平均は異なるので、それを踏まえて補正した工程能力指数
μは実際の製造の平均値で、Tは公差幅を示す。
②レバー比(感度)
アセンブリ時に公差影響を受けやすい影響を表したもの。
アセンブリ時に公差影響を受けやすい影響を表したもの。
こちらに詳しく
③不完全互換性の公差計算(いわゆる√計算)について
公差計算をオープンにして関連部門との連携をとることや、重点管理項目として後工程へとしっかり伝える等の万全な技術活動をすることで量産に移行できるという判定になる
④正規分布ではない
そもそも正規分布でない場合は、√計算を用いるのは、数学的な保証がない。
更に、成形方法によっては、正規分布にならないことは多々ある(らしい)。
その場合は、分散が変わってくるので、係数倍をかけるなどの対応をとることもある。
⑤その他
3次元公差解析ソフトやモンテカルロ法で公差計算を行うことも。
分布がわかっていれば、シミュレーションで、どのくらいの確率でアセンブリが成り立たないか分かる。
Link
CETOL
公差解析で挑む 品質・コストの最適化
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栗山 弘
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