アスキー・メディアワークス (2013-02-28)
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松井博
アスキー・メディアワークス
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☆私設帝国企業
企業が多くの人々の生活に侵入しルールを作り、ましてや、そのルールの外で生活をするのが困難になってきている様々な事情をこの書籍で述べています。
個人的には食品関係やエネルギー関連企業の帝国化がセンセーショナルでした。
特に、Harris RanchやPink Slime、子供の思春期の低年齢化など、どれも驚かされるばかりです。
書籍では、どれもセンセーショナルに書かれていますが、Pink SlimeなどはUSDAの見識では、人体への影響は問題ないとのこと。また、日本では加工肉になるために、輸入されることはないらしいようです。
(詳しくは、以下を。 http://www.foocom.net/special/6332/ )
☆個人にとっても良い時代である。
確かに企業は多くの市場のルールを変え、顧客を餌付けしていますが、トップに君臨し、高い利益を出す企業にならないと、自分たち自身も生き残れず、市場の強い要求に見合った成果が出せないのでしょう。
更に、食品と人体への影響は気になりますが、IT企業でよくいわれる個人情報が抜かれることに関しては、あまり個人的には気にしなかったりします。
本書でも述べられているように、今の時代は、仕組みを作る側と作られる側とにわかれていると思いますが、それも今の時代に始まったことではないのかと思います。
確かに、一企業が国家よりも支配的な仕組みを作るのは、なかなか過去にはなかったのかもしれませんが、現代はそういった企業の帝国化を危惧するより、それ以上に良いことがたくさんある時代だと思います。
それは、ネットやITなどのお陰で、個人が自分で自分の才能を活かす場所が企業以外に作ることができるからです。様々な情報を調べることも、ネットを使って人を集めお金を稼ぐことも、共通の趣味や考えを持った仲間を見つけることも。いわゆるロングテールを個人がうまく活かすことができるのだと思います。
確かに、ロングテールを活かすには、まだ多くの人にはハードルが高いことです。僕自身も、この幸運な現代の状態をうまく活かしているとは、思えません。
そこで、本書で述べられている"創造性を養う、アート、多面的な理解、創造する訓練、自分の意見を伝える能力"などは今後の生活では、重要なキーワードになるのだと思います。
創造性を養う。という意味で思うことがあります。
自分は、新しいことに挑戦するのに、つい億劫になってしまう時があります。しかし、自分の知らない世界を多く見て知見を深めることが、一見何の関連性もないことにリンクすることがあります。そういったリンクを多く増やしていって、新たな世界にチャレンジしていきたいものです。
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