素朴にみえて重要なテーマ
成人してくると、純粋な気持ちで事を進めるのが難しくなる時があると個人的に感じます。そんな自分に、この本を読んで改めて、真摯な気持ちで自分の人生を歩もうと思いました。
経済人として経営者でありながら、真摯な生き方を考え、京セラと現KDDIの創業、そして、JALの再建と、無理難題を可能にしてきた稲盛氏の人生哲学を知り、自分の生き方を振り返るのには大変良い本です。
文章メモ
以下、個人的には気になった文章のメモです。
"世間には高い能力をもちながら、心が伴わないために道を誤る人が少なくありません。"
成人してくると、純粋な気持ちで事を進めるのが難しくなる時があると個人的に感じます。そんな自分に、この本を読んで改めて、真摯な気持ちで自分の人生を歩もうと思いました。
経済人として経営者でありながら、真摯な生き方を考え、京セラと現KDDIの創業、そして、JALの再建と、無理難題を可能にしてきた稲盛氏の人生哲学を知り、自分の生き方を振り返るのには大変良い本です。
文章メモ
以下、個人的には気になった文章のメモです。
"世間には高い能力をもちながら、心が伴わないために道を誤る人が少なくありません。"
クリステンセンのイノベーション・オブ・ライフにも、書かれています。優秀でありながら、罪をおかしたり、人生をないがしろにする人間がいます。もちろんですが、優秀さは人生への解答を与えてはくれません。(本書は、心魂の品格という言葉で人生に必要な哲学を表しています。)
"「思念が業をつくる」・・・・業とはカルマ・・・・人生は心に描いたとおりになる。強く思ったことが現象となって現れてくるーまずはこの「宇宙の法則」をしっかりと心に刻みつけてほしいのです。・・・二十年や三十年と長いスパンで見ていくと、たいていの人の人生は、その人の思い描いたとおりになっているものです。"
"「心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない」"
"ただし・・・並みに思ったのではダメです。「すさまじく思う」ことが大切。・・・頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、切れば血の代わりに「思い」が流れる・"
"「楽観的に構築し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」"
"「人生・仕事の結果=考え方x熱意x能力」"
"長い目でみれば、やっぱり「因果はめぐる」のだと。善行が悪果で終わることはない。"
「宇宙の法則」とまで言い切っている所が、稲盛氏の強い信念を伺わせます。確かに、長いスパンで見れば、その人の思い描いた人生のベクトルに進んでいる気がします。自分も自分が信じた道を強かに進んで生きたいものです。
"「神のささやく啓示」・・・「神が手を差し伸べたくなるぐらいにまでがんばれ」"
技術的課題を必死に考えていると、ふとある時に多くを解決できるアイデアが降りてくることがあります。(思い立った後に、そのアイデアを振り返ってみると、シンプルすぎてなんで思いつかなかったんだろう?と思うことばかりです。)やはり、考えて手を動かして、必死にならないと神は舞い降りてくれないようです。
"感性的な悩みをしない”
自分はこの言葉が大きくドーンと心に響きました。おおよそ物事に失敗する時は、こういう部分で変に考えていることのが多いと感じてます。いつになっても、この癖から変えられない。なんとかなりたいものです。
"最初は多少無理をしてでもいいから、まず「自分はすばらしい仕事をしているんのだ」「なんと恵まれた職業についているのだろう」と心の名かでくり返し自分にいい聞かせてみる。すると、仕事に対する見方もおのずと変わってくるものです。"
隣の芝生の色ばかり気にして、自分がなすべきことを忘れてしまう。そういう人にはなりたくないなと感じます。
"一歩一歩、一日一日を懸命、真剣、地道に積み重ねていく。夢を現実に変え、思いを成熟させるのは、そういう非凡なる凡人なのです。"
天才にはなれなくても、非凡な凡人として生きていくことはできる。もちろん、それも険しい道だと思う。
"「してもらう」立場でいる人間は、足りないことばかりが目につき、不平不満ばかりを口にする。しかし、社会人になったら「してあげる」側に立って、周囲に貢献していかなくてはならない。"
時としては、自分は自分の社会人としての立場を今でも分かっていないような気がします。なので、心に思い留めておきたい言葉の一つです。そして、利他と感謝を忘れないようにしたいものです。少なくとも自分自身をよく見つめ、驕らず素直にいたいと思います。しかし、飽くことなく挑戦はしたいと思います。
"そうであろうと努めながら、ついにそうであることはできない。しかしそうであろうと努めること、それ自体が尊いのだということです。"
最終的な目に見える結果だけが全てではないのかもしれない。そう少し広い視点で考えさせられる言葉です。
今の文明が自分達の欲求を満たすことからスタートしたことに対し、これからの文明は利他の心を満たすために作られるべきだ。と主張する筆者は、素朴的すぎて理想的すぎると自分自身も思いますが、何か考えさせる部分もが確かにあります。
こういった人の生き方を真摯に考え、人の力と情熱を信じた稲盛氏だからこそ、各種の責任を明確化したアメーバ経営というひとつの答えに結びついたのかもしれません。
最後に
本書とは関係ないのですが、Kindleは多くの人がハイライトした部分が分かるような機能があるのですね。人が感動させられた部分と自分が感動した部分を比較できたりするので、面白いなと思いましたが、少し邪魔だったりもしますね。
参考リンク
(表現の仕方は違くても、自分には似たことを述べていると感じる書籍です。)
クリステンセンのイノベーション・オブ・ライフ
答えが考えるまで考えぬく技術
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