無料でKindleで読めたので、自分用にメモを残します。
自分が印象に残った内容は3つ
1.学歴とマッチしない圧倒的少数な女性管理職
2.子供の親より大事な関係
3.ニューリッチ層や生涯現役層の存在
1.学歴とマッチしない少数な女性管理職
日本の会社の女性管理職の少なさは自分自身も実感しています。
実際に、男性高卒社員の方が女性大卒社員よりもはるかに高い割合で管理職になるようです。
これは、幼い子供がいる女性には、残業ができないために昇進のための評価が十分得られない。
また、昇進するに十分な仕事を与えない。などの原因が推測されています。
確かに、自分の周りでも似たようなケースが思いつく話です。
筆者は、これを江戸時代の日本社会と呼びます。
学歴や役職も含めた「能力」で評価されていないのは、近代的ではないということです。
学歴で評価はそもそもできない。と感じる方もいるかもしれませんが、男女間の学歴と役職の差が大変多きいのは、女性が働きにくい社会であることを端的に表していると思います。
2.子供の親より大事な関係
育児に関しては、母親の責任が大きく問われる日本。これも自分の実体験からも共感できる指摘であります。
個人的に、より印象的だったのがジュディス リッチ ハリスが子育ての大誤解で主張する、子の成長の影響は、親よりも接する時間の長い外的要因(友達関係)が影響しやすいという点です。
なのに、子供が健全に育ってないと母親の影響ばかり指摘されてしまう。これを筆者は女性にとっての「罠」と呼んでいます。
3.ニューリッチ層や生涯現役の存在
ソロリッチ同志がカップルになる「ニューリッチ」の存在です。
ニューリッチの何より良い点は、それぞれ忙しく働いているけども時間的融通はある。ということでしょう。
ブルジョアとボヘミアンを組み合わせてBOBOS(ボボス)と呼ばている、カジュアルなお金持ちです。確かに現代的で、お洒落です。
こういったニューリッチなどが生業とするフリーエージェントは何故時間的融通がききやすいのでしょうか?
毎日、通勤電車にゆられ、会議の参加時間の多いサラリーマンは、年間にして3ヶ月の労働時間をそういった時間にとられているといいます。
一方でフリーエージェントは、会議が少なく働く場所も融通がききやすいため、オンオフを切り分けた時間の使い方が取りやすいためです。
生涯現役の場合は、老後問題の資産の問題の解消がしやすいといった利点があります。しかし、長く働くためには自分の好きなことと利益を得られる専門性を明確にする必要があります。
改めて自分も、現在の本業以外にも長く続けられるものを、今年はより遂行していきたいと思います。
ちなみに、フリーエージェントや生涯現役の考え方は、ワーク・シフトなどの方が詳しく議論されていますので、参考にしてください。
最後に
自分はまさに今子育て世代であり、多くの同世代の女性がキャリア形成に悩む場面に出くわしてきました。改めて、日本が女性にとって働きにくい場所だということを認識します。
これからキャリアを積みはじめる学生などの方々にこそ、実感は得られないかもしれませんが、異なった視点を持つという意味で読んで欲しい本だと思いました。
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