2012年9月2日日曜日

スタンフォード・iPhoneプログラミング CS139P

iPhoneアプリ設計の極意 ―思わずタップしたくなるアプリのデザイン
Josh Clark
オライリージャパン
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iPhoneアプリ開発のために、iPhoneアプリのコード開発を勉強するのに最も適したツールはなんだろうか?

Google先生の次に役にたつのは、Stanfordの講義だと思う。
(CS193Pという授業がそう。http://www.stanford.edu/class/cs193p/cgi-bin/drupal/ )

利点はいくつかある。

・情報が比較的最新の中で、体系的にまとまっている。
 iOSはバージョンアップが早い。最近ではXcodeからstoryboardができたり、なるべく最新の情報を、わかりやすく、なおかつ遠回りせずに学びたい。

・Appleの現役社員が講師である。
 Xcodeのポリシーを習うならば中の人からのが適している。と今のところ思っている。

・必要な所だけ見ればいい。
 Xcode、Objective-Cにかぎらずだが、必要な機能を考え、それに見合いそうな講義だけ見ればいい。早送りして、必要そうな所だけかじれば、ひとまず分かる。そして、自分に適したように、(分からない所はググりつつ)書くことで、学習効果は一段と早い。

2012年8月25日土曜日

iPhoneアプリの31種類のサンプルコード

iPhone SDK アプリケーション開発ガイド
Jonathan Zdziarski
オライリージャパン
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始めたばかりですが、iPhoneアプリを開発しています。

おおよそ、基本的な所を理解したら、開発したアプリのソースコードを見ながら学ぶのが一番いいのですが、なかなか良いサンプルにあいません。

そんな中、以下のサイトでは、31種類のアプリのソースが公開されています。
appsamuck

初心者には勉強になります。
ただ、少し古いのが否めないですが。

ご参考にどうぞ。

2012年8月16日木曜日

はじめてのプロジェクトマネジメント

はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫
近藤 哲生
日本経済新聞社
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Amazonの書評では、初めてプロジェクト・マネジメントを考えるには良いとの評価が多かったのでこの本を読んでみました。


今回は、簡単なメモとして記しておきます。

・著者は、”犠牲者を出さない”、”全員が輝ける”というプロジェクト運営を非常に重要視している。

・著者は、艦船の搭載システムの開発に従事していた。プロジェクト運営としては、実践を通して確立してきた手法。

・プロジェクトはメンバーにとって、パンのために働く場でもあるし、人生の喜びを得る場でもある。

・プロジェクトマネージャーは責任を一人で負うことではなく、周囲に支援を要請すること。

・自分の言葉で成功に向けた信念や思いをメンバーに語り、”同志”を発掘すること。

・WBS: Work Breakdown Structure

・PERT図: Program Evaluation and Review Technique Chart

・"アバウトな計画はプロジェクト失敗への第一歩"(次にも活きない)

・計画のウソはまた、次へのウソを呼ぶ。そして、上司はマネージャーを信じなくなる。

・成功と失敗の判定条件を明確にしておく。

・PRP(プロジェクト計画再設定)をして、メンバーのモチベーションもあがる。

・最初に作られる計画は、多くの場合、現場を知らないものによって作られる。

・プロジェクトマネージャーは幹部にPRPした計画を説得させないといけない。

・課題はシェアした方が効率がよい。

・問題解決型組織の重要性


・DPM(プロジェクト意思決定会議)。全員で議論し、プロジェクトマネージャーが即決するが原則。

・設計現場では問題が山積みで、設計者が身動きできなくなる。

・安心して問題提起ができる環境作り。”事故の少ない現場は、事故がきちんと報告できる現場である。”

・使う人が作る人が協働して仕様を確定する。

2012年8月15日水曜日

I'd hate to die twice. It's so boring.

ファインマンさんは超天才 (岩波現代文庫)
C.サイクス
岩波書店
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ファインマンさんは超天才
クリストファー・サイクス
岩波書店
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知っているようで知らなかった、ノーベル物理学賞を受賞したリチャード・P・ファインマンについての書籍。

彼の書籍は多く出ていますが、この本は、本人や関係者の様々なインタビューや記録を通して彼の生涯を見ていく形式になっており、第三者的な視点になってファイマンを見ていくことができて、非常に愉快な本です。



彼はどんな人間だったのか。彼の死の間際に発した言葉に全ては集約されています。

末期のガンを宣告され、自分の余命が後わずかである事を知ったファイマン。死期が近づくにつれ、意識不明な状態と意識が戻る状態とを繰り返していました。そんな時期、意識が戻った時に彼が最後に発した言葉です。



"I'd hate to die twice. It's so boring."
(2度死ぬなんて、まっぴらだよ。全くつまんないからね)



仕事や人生を楽しみ、徹底的に興味あることを探求していくこと。それが彼の生き方でした。死はそんな彼にとって、退屈な仕事だったのでしょう。そういった、ファイマンの一貫した生き方は様々な重要な仕事の断片にも伺うことができます。

・ノーベル賞受賞の研究のきっかけ

 ファイマンは当初、自分の研究がうまくいかずウツ気味だったとインタビューで答えています。実際に問題を考えてみても、前に進めない。そんな状態がずっと続いていたのです。研究をしているとよくあることですが、あのファイマンもレベルは違えど、そういった壁にぶつかっていたのです。しかし、周りはそれとは違い、ファイマンを高く評価し、より重要なポストを用意すると、ファイマンに対してオファーが飛びかっていました。(一層、それがファイマンを当時苦しめるのですが。)

 そんな時に、ふとファイマンは思うのです。自分が今まで得てきた物理学の結果は、自分が純粋に楽しんでやってきたものだと。今後も、周りが期待するような対した仕事ができなくても、自分がただ楽しんでやっていればそれでいいじゃないか。と、ある意味開き直るわけです。そして、ウツ気味な研究分野を少しずつシフトしていくのです。

 しかし、これがうまくいってしまうんです。”こうして昔のようにのんびりと遊び続けていると、まるで瓶の栓でも抜いたようにすべてがすらすらと流れ始めた。そして、まもなく後のノーベル賞受賞の基礎になった仕事をやり遂げたわけだよ”

 楽しいことを仕事に。とは、本当に色々な人がいうことです。ファイマンもまた、”楽しい”が様々なことにおいて活力だったようです。

・手術の間際に解く二次元弾性論

 ガンを宣告され、手術が間近に迫ったある時期。ファイマンの共同研究者のデービット・グッドスティーンは二人の論文の反論に対応するために、ファイマンに計算の依頼を行いました。手術前にもかかわらず(死のリスクを伴う手術だったと書いてあります。)彼は、その日の一日中を、計算のための時間としてあてがいました。
 
 デービット・グッドスティーンは彼の仕事を見ながらこう思ったようです。"彼は今奈落に面しており、今週一杯を生きぬけられるかどうかさえ覚束ないというのに、生死にかかわりもないこの二次元弾性論などに夢中になってるとは!"。

 もちろん、ファイマンも手術の不安はあったと思いますが、彼の仕事への向き合い方が分かる一節です。

・原子爆弾の作成

 彼の仕事に対する”楽しい”は、様々な場面でもたらされていますが、最も有名な仕事としては、原子爆弾の作成に携わっていたことだと思います。当時の科学者らのインタビューは非常に興味深いです。
 
 多くの科学者は、爆弾作成時には、ひとつの目標に向かって、全力で仕事を成し遂げていた様子が分かります。彼らは、知的興奮として、原子爆弾の作成を楽しんでいたように思えます。しかし、作成できた原子爆弾の結果を見て、彼らは180度変わっていきます。悲観的になり、世界破滅論を唱える科学者も出てきました。

 センシティブな問題ですが、”楽しむ”を信条にしていたファイマンも、ここでは自分達が何をしようとしてたのか、考えるべきだったかもしれない。と述べている部分もありますが、最終的に、彼は”積極的無責任”という立場をとります。ファイマンらしい生き方です。(個人的には、原子爆弾作成に携わった科学者をせめても仕方がないでしょう。それは、歴史的に必然として生まれるべくして生まれるものなのでしたから。彼らが携わらなかったら、別の誰かが間違いなく原子爆弾を発明したと思います。)


他にもファイマンの生き方が分かる、ファイマンらしい仕事は多くあります。チャレンジャー号の原因追求の仕事に関しても、僕は一読の価値があると思います

ファイマンが多くの仕事や趣味を楽しんでいたことはよく分かりました。あのスティーブ・ジョブズも、”楽しいを仕事に”と述べていました。

最後に、彼らのすごい所は、”楽しい”から、世間が認める”結果”として、世の中に形として出していることです。色々な制約事項がある中で、”楽しい”をモチベーションにして、しっかりとした目に見える”結果”に結びつけるのは、そんな容易いことじゃないと思います。その辺り、彼らは楽しむと同等に、重要なファクターを、無意識的かもですが、知っていたのではないかと思います。彼らの人間力に脱帽し、それに少しでも見習えるところがあればと思います。どうすれば、そういった成果まで結びついていくのか、少しずつ紐解ければと考えています。

2012年8月6日月曜日

確かに。放射線科医はおもしろそうだ。


だから放射線科医はおもしろい! 電子書籍アプリ版 App
カテゴリ: ブック
価格: ¥1,000


健康で周りに病気の方もいなければ、”放射線科医って何?”という方もいそうだが、そういう人でも読める本です。

この本は以下のことを知るのに良い本です。

・放射線科医について
 放射線科医がドクターズドクターと呼ばれる理由。放射線科医を見直すのに非常に重要な本だと思います。また、日本の放射線科医の実情も分かります。

・米国の放射線科医の実態
 米国の遠隔画像診断の実態。また、年収1億円といわれる、米国の放射線科医事例を知るには、分かりやすい本だと思います。更に、遠隔画像診断の安全に関する取り組み” Patient Safety”に関する活動などは、多くの人が知りたいところだと思います。

・日本の遠隔画像診断の実情
 日本の遠隔画像診断でのリーディングカンパニーといわれている株式会社ドクターネットの創業をされた著者による日本の遠隔画像診断の実態を知ることができます。日本では、”放射線科医=勤務医”という常識だった時代に、変化をもたらしたようです。

・画像診断の国際化へ
 米国、日本という実情を読めば納得するように、今後は画像診断に対して、ひとつの大きな国際化の枠組みができていくであろうことが分かります。その辺りに関しても、簡単に言及されています。

 日本の医療崩壊に対する言及もされていますが、これに関しては本ブログで紹介した、改革のための医療経済学 Health Economics for Reform 兪 炳匡に詳しいです。

 
本書を読んでいると実感しますが、医療画像がデジタル化し、クラウド化が進むにつれ、遠隔画像診断により医療の世界が大きく変わっていることが分かります。

著者が提案する、”顧問医”の仕組みでは、早期診断できる状態を作りあげるのがひとつのキーだと思います。クラウド化や医療画像の標準化が進みつつある今では、今後より障害が少なく、なおかつ低コストで画像をとれるデバイスやモダリティの進化も重要となるのではないでしょうか?

体内の見えなかったものが、以前より低侵襲で簡単に見えるというのは、一人の健康だけでなく、社会システムも含めて大きな変化をもたらすことなのだと、改めて実感させられました。

2012年1月21日土曜日

勇気を持って日本の国が抱える問題を正視する。-仕事の本質とは-

ハゲタカ(上) (講談社文庫)
真山 仁
講談社
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ずっと、単なる資本主義に対する批判本だと思っていました。

バブルに浮かれ、本質を見誤った日本人に対して復習を誓った、ゴールデンイーグルと呼ばれたある一人の男の物語。

ストーリーの流れはありきたりかもしれないが、出てくる登場人物のそれぞれの生き方と、時代背景は学ぶべきところがある。

オリンパスの”飛ばし”が話題となり、バブルのツケがまだ消えてない今としても、彼らがどういったことを考え、”飛ばし”に走ったのかが見えてくる。
是非、今こそあらためて読んで欲しい一冊。

そう、バブルの狂気に酔った大人達が、自分たちの全うする仕事の本分を忘れ、輝きをなくす。

仕事の本質とは何か。

個人的には、そういったことも考えさせられた一冊。



また、エンジニア好きな方は、仕事の本質を考えるのに以下の一冊もお勧めです。

下町ロケット
下町ロケット
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池井戸 潤
小学館
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メーカーは何をもって商売をするのか。
当たり前の問題を深く考えさせられる、夢と本質を見極めた男の物語。

2012年1月8日日曜日

キャズム ジェフリー・ムーア

キャズム
キャズム
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ジェフリー・ムーア
翔泳社
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キャズム


革新的といわれ、驚嘆された製品はなぜ市場から姿を消したのか?
その疑問に新しいヒントを与えてくれる古くからある良書です。

改めてキャズムとは。

”この製品は、まだキャズムを超えていない。”

ビジネス書で時折見る言葉です。

メインストリームと言われる大きな市場にまだこの製品は受け入れられていない。技術オタクにしか浸透していないという意味で使われます。

大きな市場へと繋がる深い溝(キャズム)を、その製品は超えていないのです。




テクノロジーのライフサイクルには、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティー、レイトマジョリティー、ラガードという5つの顧客層に分けて考えることができます。


それぞれの顧客層の間には、それぞれのクラックが存在しますが、最も大きなクラックがアーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間に存在するキャズムです。

例えば、PDAはキャズムを説明するのに代表的な製品でした。iPhoneが出たことにより適例ではなくなりましたが。

また、電子ブックは、一昔前はキャズムを超えられていない典型例だった様です。しかし、現段階ではAmazonのKindleとクラウド化技術の躍進により米国ではキャズムを超えたと言っていいのでしょう。

キャズムを超えられなかった、ハイテクオタクに昔から人気だった技術として、AI(人工知能)や音声認識もあります。これに関しては、まだキャズムを超えたといえるものは少ないと思います。しかし、iPhoneのSiriには、キャズムを超えてくれるような夢を感じさせてくれますが。

掃除機とキャズム

以上の例と、今の国内事情を考えて思ったのですが、米国でキャズムを超えたものは、再び日本でキャズムに悩まされるであろうことが想像できます。

日本が保守的で、ガラパゴスな発想も問題かもしれませんが、販売チャンネルの確立、国内固有の問題などを解決し、アーリーマジョリティーに受け入れていもらうには、単純に米国の成功だけの事例ではうまくいかないでしょう。



まさにその例だと思うのはiRobotのルンバです。

米国では大ヒットした商品ですが、日本ではまだ誰もが買いたいと思う製品ではなく、キャズムを超えたとは言えないでしょう。

その理由として、日本の家庭事情と、米国の家庭事情の違いがあると思います。床に座る文化で、部屋も狭い日本ではルンバが掃除できないであろう空間は残念ながら多いでしょう。なので、床を掃除することはそこまで苦ではなく、床をルンバが掃除できるように維持しておくことのが苦だと思います。他にも、日本特有の事情が、キャズムを超えさせていない理由もあるのでしょうが。

何はともあれ、キャズムを超え、日本の掃除事情を変えてくれることを期待しています。

個人的には、家庭環境にフォーカスせず、体育館や展示場などを休みの日に自動で掃除してくれれば、良い需要があるのかな?とか思ってます。

キャズムを超えるには


内容を本に戻し、キャズムを超えるにあたって気になった部分をピックアップします。

・ユーザーの問題と量を的確に捉える

そのユーザーの市場はニッチだから、メインストリーム市場への橋かけとして期待できない。と考えてはいけません。

狙いを定めるべきメインストリームの市場につなげるためには、初期のターゲットを明確にし、製品のシナリオを作り、問題を明確にし改善する。その結果からメインストリームへとつなげていくことを考える。

なので、キャズムを超えようとする際は、ターゲットを限定する必要があえてある。

特に、最も重要なアーリーマジョリティー(実利主義者)は、技術ではなく、その製品がトータルとして競争相手に差をつけ、最大限の利益を得ることができ、自分たちの問題を解決してくれるかを考えています。


・ホールプロダクト

キャズムを超えるには、アーリーマジョリティーが重要だが、彼らは前述したように、実利主義者とも呼ばれる。彼らに受け入れてもらうには、彼らが欲しているものを提供する必要がある。彼らは、ホールプロダクトを欲している。


・エレベーターテスト

メッセージの作成。エレベーターの中に乗っているくらいの短い時間で、その製品のメッセージを伝えられないといけない。

・競争力を高めるポジショニング

テクノロジー製品が5つの顧客を表したベルカーブの図を左から右に流れていく時に、それぞれのターゲット・カスタマーが何に対して価値を置いているかは異なる。


最後に


ある市場には、似たような思考を持った人が集まっていると、時折錯覚してしまいがちですが、そこには色々な思考を持った人が存在します。

ハイテク製品でメインストリーム市場で売れた製品は、多かれ少なかれ、キャズムのベルカーブのモデルの各クラックを飛び越え、多くの人に受けいられてきたのでしょう。

では、キャズムを超えるために、まずはどのようにシナリオを組むべきか。少し考えてみたいところです。