四国霊場の八十八箇所巡りがありますが,それの関東版です.全行程は約1300kmと非常に広く,西は小田原,東は房総半島の先,北は日光や足尾の方まで範囲があるので,非常に広い範囲となっています.
この坂東の巡礼の,最大のメリットは関東で行えるということにあると思います.関東在住の人であれば気軽に行えます.また,期間は決まってないので,それこそ一生かけて気長に続けることができます.なので,意識しなくとも別の目的で,近場にきた際に,寄り道する程度でも続けることができます.また,ちょっとした旅行にひとつのイベント感覚で取り入れることもできます.
なによりも楽しいイベントのひとつに,納経があります.バチが当たりそうな言い方をすれば,ありがたいスタンプラリーです.スタンプラリーと違うのは,33箇所の納経を頂ければ,ご利益があるといわれていること.御朱印などの芸術性が非常に高いことでしょう.ちなみに納経を頂くのは,1000円強の納経帳を一度購入し,毎回の納経に300円程度を払う必要があります.
納経 |
今回の目的地のひとつに,国の重要文化財のひとつである笠森寺があります.ここまで,行くルートはいくつかありますが,今回は千葉から,五井駅まで行きローカル線の小湊鉄道を使って,上総牛久駅まで向かいます.その後はバスで笠森まで向い到着です.電車は一時間に一本程度の,田舎町を走るので,普段とは違った人間観察,町観察が行え,思わぬ出会いがあるのも面白い所です.小湊鉄道は,鉄道ファンにも人気が高い様です.また,養老渓谷も秋の紅葉などの観光地として,評価も高いようです.笠森寺は,森林の中にあるため,フィトンチッドの香りが溢れ,リフレッシュするにも最適でした.
小湊鉄道 |
笠森寺 四方懸造りの観音堂 |
巡礼中は,車などを利用して,巡られている方に想像以上に遭遇し,静かな人気を集めていることを感じました.
休日に知らない土地に足を伸ばすことも,時には悪くないと思います.目的地なく町をぶらつくのが苦手な方は,坂東の三十三箇所巡りを,ひとつの指標にしてみるのもいかがですか?
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