サンマーク出版 (2012-09-01)
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課題の発見と定義
定義された課題の解決策の発見・構築力
解決策の実行力
日頃から、自分が重要だと考えていることです。
一口に言ってしまえば、課題解決力でしょう。
著者はより深くこれらのことを考え、実践しています。
以下は気になった部分を抜粋した個人的メモです。
"「問い」をもって生きること。ただ、それだけだ。・・・・・すべてはここに始まり、ここに還るのだ。"
"「問い」をいったん、別の場所に保管するのだ。私はその保管場所を「問い」のプールと呼んでいる。"
「問い」に対して、考えぬいても答えが見つからない時もある。ただ、そういう問いをいくつも残しておくこと、また、発想を残しておくことが非常に重要。最近ではライフハック関連でも、アイデアをメモるという言葉を耳にする。それに近い気がします。
そして、いつでもその「問い」にアクセスできることが重要。
"常識とは統合された偏見のことである"
アインシュタインが残した名言。
クリエイティブであるということは、既存のルールを壊し、新しいルールを作るところにある。
常識にこだわっていては、新たなルールは生まれない。
"本来、知識は考えるための道具にすぎない。だから、道具ばかりを必死になって集めても、その使い方がわからなければ何の役にも立たないのだ。"
知識と知恵は大きく違う。
"思い悩んでいることの大半は人間関係であることが多い。悩んだところで何の解決にもなりはしない。・・・検討材料を具体的に並べ、道筋を立てて「考える」ことが大切なのだ。"
忙しかったり自分を見失っている時に、こういう状態に陥ってしまう時があります。
気をつけましょう。
"語りえぬものについては沈黙せねばならない"
人は言葉でしか思考できないということを改めて思いださせる。
言葉で語れない、もしくは、含められないものごとがある。
それぞれの人が持っている言葉も違う。
人それぞれ見えている世界も異なっていく。
その中で、著者は述べる。
"「語りえない世界のほうに事実があるから、言葉では語ることができない。」"
"「人生の底」"
著者の述べるマイナス思考は、最悪の事態を想定して、それに対して動くこと。
"体験を言葉に置き換え、ある考えにまとめる。これを私は「コンセプト化」と呼んでいる。体験をコンセプト化し、そのコンセプトを体験に生かしていく。この回路を何度も何度も行き来して太くしていくことで、考え抜く力も養われてくる。"
言語とは遠い存在にある自分の体験を、最終的に言語化する。
経験を一度の完結物でなく、次の経験につなぐ。
また、その循環を続けていいくことで思考を深めていく。
"早起きは三時間の得"
本当にやらなければいけない重要な仕事は朝の誰も邪魔しない時間に行う。
"「間合い」と「見切り」"
剣道の「間合い」と「見切り」は、会話や思考の日常生活でも、見極める必要のある重要な要素。
自分なりの思考の「間合い」や「見切り」を身に付ける必要がある。
"発想を変えたいと思ったら、使う言葉を変えてみることである。なかなか解決できない問題があるとするなら、それまでの言葉ではなく別の言葉で考えてみる。"
業界の言葉に慣れてしまうと、効率的かもしれないが、偏った見方しかできなくなってくる。時には、違う業界や人と付き合うことで、また別のものの見方を学ぶことができる。
"哲学者や思想書を一冊、愛読書としてもっておくことである。"
やってみます。
ニーチェの「善悪の彼岸」
プラトンの全集
"書店で本を選ぶ時のルール"
ジャンルごとに、見に行く順番を決め必ずその順番でいく。
自分なら、工学書→経済書→小説→人文・文学や思想など→旅行→その他かな?
"スランプになったらズル休みしなさい"
"とにかく何も考えずに、やらなあかん"
考え抜いた策であれば、それを諦めずに実行することが重要。
しかし、それは自分という存在をかけて考え抜いた人間だからいえることだ。
"人は必ずなりたいものになる。"
言い訳しても良いかと思っている人間は、そういう人間になる。
必ずある状態になりたいと考えないと、そういう人間にはなれない。
全般的に、読んでて気持ちよくなれる本でした。
おすすめです。
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