2010年6月20日日曜日
努力が我が身を滅ぼす時
怠惰な企業が,市場の分析や,技術の向上などを行わずに潰れてしまうのは,よく理解できる.
順調であった会社が,市場の分析を読み誤り,新技術についていくことができなかった場合は,同情を覚えるが,これも理解できる.
優秀と呼ばれた大企業が,正しい市場分析を行い,高い技術力と,既存製品で高い収益と巨大な顧客を持っているからこそ,潰れてしまうという結論は,多くの人が予想だにしない現状ゆえに恐怖する.
本書は,そういった企業や業界にスポットをあてている.
大手企業に限らず,中小企業やベンチャー企業であっても,”イノベーション”や”新規事業”という単語に強い興味を持っている人は,読むべき本である.
また,ケーススタディとして,ディスクドライブ業界,掘削機業界などに焦点をあてている.(日本企業としては,東芝,富士通,コマツ,日立建機などがちらっとでてくる)
他にも,後半では,破壊的技術を新規市場に持ち込んだ例として,ホンダのバイク,トヨタなども登場してくるので,そういった業界に興味がある人は読んでも損しないだろう.
少し,時代が古いのはいなめないが.
さて,では何故そういった,優秀な企業が優秀な故に,衰退していってしまうのだろうか.単純にいってしまえば,小規模市場に対して進出していく強いコンセンサスが得られづらいことである.特に,優秀な企業に集まる優秀な人は,その優秀さ故に,大手企業の要望を満たす,高い収益率の市場を優先してしまう.
反対に, 破壊的技術が新たに創造する市場は,非常に小規模な市場からスタートする.しかも,技術レベルとしては,既存技術よりも悪い場合がある.ただし,新しいバリューがそこにはあるが.
優秀と呼ばれる企業は,自らが行ってきた市場調査から,まだその市場は成熟しておらず,自分たちの収益を満足するレベルには達していないと判断する.しかし,存在しない市場はセオリーどおりに分析できない.また,予想通り拡大したとしても,その時に大きなシェアを握っているのは,新規参入企業であり,それを逆転するのは非常に困難だと歴史は証明している.大企業はそれらの破壊的技術となった製品を生み出す技術力をもっているにも関わらず.
大企業の強みは,継続的イノベーションであり,小規模企業の強みは,破壊的イノベーションだと著者はいう.
ならば,大企業はどう行動するべきかと聞きたくなるのが自然だ.
著者は,こう答える.
”これは,翼を腕にくくりつけ,高い場所から力一杯羽ばたいて飛び降りた古代の人びとが,例外なく失敗したのに似ている.夢を抱き,必死に努力したが,強力な自然の力に逆らっていたのだ.この戦いに勝てるほど強い人間はいなかった.・・・・・(自然の)法則や原理と戦うのではなく,それを認め,その力を調和する飛行するシステムを設計することによって,人間はついに,かつては想像もできなかった高度と距離を飛行できるようになった.”
つまりは,新規市場開拓に発生する現象を理解し,それに戦うのではなく調和するべき道を与える.
新規市場は予測しずらい.なので,本書では,外から見てしまえば新規技術開発と一緒で,まったくもって偶然と言わざるおえない,成功談も紹介されている.
失敗のリスクが非常に高いので,小規模の市場や小さな成功に見合った,小さな集団に任せることが,幾つかの解決策の中のひとつとして提示されている.スピンオフもその一例として述べられている.
もしくは,M&Aなどの企業買収も考えられる. しかし,企業を買う時は,その企業の技術が,自社との技術とみてどうなのか.そもそも企業価値と考えて見合っているか.どういった,統合の方法が望ましいのかというのを考えないといけない.この部分で失敗した事例も多いようだ.ただ単に市場を拡大するためのM&Aは失敗しかうまない可能性もある.
小規模市場に大手企業が参入することを頭に叩き込ませることもひとつの方法のようだ.非常にエネルギーを使うが,成功した事例もあるようだ.
また,自社で新規事業を開拓する時は,その予想は間違っているという前提で,常に臨機応変に現状に対応していかないといけない.わずかな情報で,大規模な投資を行っても,失敗する可能性が高いため,試行錯誤を繰り返した,持続的な投資が必要となる.おそらく,企業の資金力も重要となる.この点においては,大手企業のが有利だろう.
少なからず,私たちは心にとめておく必要がある.破壊的技術で新規市場を開拓する場合や,新たな市場が登場する時は,自分達を成功に導いてきた方法論は,ある一定条件下でうまく機能していたとしても,同じ方法で,それらの市場に太刀打ちしてはいけない.
経済書の結論は常に至極当たり前で,シンプルなのだ.
ようは,見合った方法を常に模索し試行錯誤していくしかない.その時に,してはいけないことを知るにはこの本は良いと思うし.多角的にモノを見るには良い.試行錯誤を行う上で得られた失敗も,企業にとっては充分価値あるものになるだろう.
そう考えると,日本の大手企業の社員は,リスクをとって,挑戦した方が企業にとっても,本人にとっても良いのではないだろうか?社員は責任をとるといっても,対した責任をとるわけでもなかろう.しかし,そのためには,企業全体としては,安定したキャッシュフローが必要となると考えられる.
2010年5月2日日曜日
初めて読んだ調査書
「先進的医療機器の研究開発における医工連携の日米欧比較調査」を読んだ。
たまたま大学で本を借りようと思ったら見つけてしまった。
これは文字通り各国の研究開発の比較である。
一般的に、医療機器にとどまらず市場調査とか、今後の動向を知りたいと思ってGoogle様に訪ねてみても、だいたいウン十万する市場調査報告を買えといわれたり、タダで手に入る情報もすごく微妙で鵜呑みにしていいものかと思ってしまう情報が多い。
ウン十万する調査書も、それだけ価値があるものなのか僕にはまったく分からないが。
その中で、この調査書は それっぽい風体をしていて、タダで借りることができるので読んでしまった。もちろウン十万する調査書と違い、未来工学研究所っていう財団法人が出しているものだから、そもそも質的には違うだろうと分かってはいましたが。
個人的に内容はおもしろかった。
ただ、おそらく調査書としては価値が低い。
僕としては、日本やドイツ、ヨーロッパの研究動向が医療の分野でどのように進むのかというのを一方向からであるが、把握できた点。
医療機器業界の直近の市場規模や、企業の数やシェア、研究開発投資分野の変化などを知ることができた点。(ただ、これに関しては一般的なレベルをがほんの少し詳しくなったくらい)
に関しては、おもしろかった。
しかし、調査書としては、ただアンケートを色んな人にとって、こんな感じでしだ。で終わっているのはどうなんだろう。確かに、個人的にはアンケートはおもしろかったけどね。
調査書としては、フンワリしすぎている。
もっと理論的に分析した結果とかがないと、結局誰にでもできる仕事をしている感じがしてしまう。
それと、この調査書の目的はあくまでも比較なんだけど、医療機器開発の目的と阻害している部分を今回の比較から把握して、最後にそれに関して対応策を提案しているが、あまりにも無難かつ、当たり前に終わるので驚いた。
この2点に関しては、調査書という世間の実態がよく分からないので、こんなものなのかとも思ってしまうが・・・・
それに、偉そうなことをいっているが、医工連携によって重要なファクターが何で、評価すべきものは何かもよくわかっていないんだが。
また、今回改めて思ったことがある。
アメリカの研究者が"我々は他国の研究者よりゆっくり進んできた"と述べている記述があるが、そもそもその研究に着眼したのは一番早く、日本の政府が援助するおよそ20年前からだ。確かに、初期段階は大規模ではないが、裏をかえせば小規模でも援助する人間と仕組みがあるということだ。更に、それが長く続くと一気に研究規模は大きくなるようだ。
日本の政府は腰をあげるのは重いが、援助は行う。しかし、ある程度他国での成功を把握してからである。なので、この調査書でも言及されているが、失敗した時も先人の国が失敗しているのだから、責任は曖昧になる。誰もリスクはとらない。
そもそも、日本の政府が援助する先なんて、よく分からない研究機関が多いんだが。
まぁ、ある意味仕方ないのかもしれないが、小規模の現場からイノベーションが起こる環境づくりがないというのがそもそも大きな問題なんだと思う。現状では、20年後世界を変える基礎的なアイデアや研究は日本からはでない。
ところで、小規模な時期からのイノベーションないままでは、日本はどうなるのかと不安に思う。
日本は昔から長年、根幹をなす技術の基礎的なアイデアは頂いてきて、それを改良し、企業はモノをつくってきた部分があると思う。もちろん、改良のレベルは高いと思うが。
また、少なくとも当たり前のことしかやらずに、突飛なアイデアなどは無視されがちな傾向があるのではと思う。
しかし、今後もそれが主流で良いのだろうか?
もちろん、チラホラと努力している人や場所があるのだろうが、アメリカと比べると、そもそもの枠組みが違いすぎると思う。
調査書であるなら、個人的にはそういう部分にもっとフォーカスして調べてもらいたっかたのだ。
ただ、僕は日本人の底力を信じている。
英語さえできれば w
たまたま大学で本を借りようと思ったら見つけてしまった。
これは文字通り各国の研究開発の比較である。
一般的に、医療機器にとどまらず市場調査とか、今後の動向を知りたいと思ってGoogle様に訪ねてみても、だいたいウン十万する市場調査報告を買えといわれたり、タダで手に入る情報もすごく微妙で鵜呑みにしていいものかと思ってしまう情報が多い。
ウン十万する調査書も、それだけ価値があるものなのか僕にはまったく分からないが。
その中で、この調査書は それっぽい風体をしていて、タダで借りることができるので読んでしまった。もちろウン十万する調査書と違い、未来工学研究所っていう財団法人が出しているものだから、そもそも質的には違うだろうと分かってはいましたが。
個人的に内容はおもしろかった。
ただ、おそらく調査書としては価値が低い。
僕としては、日本やドイツ、ヨーロッパの研究動向が医療の分野でどのように進むのかというのを一方向からであるが、把握できた点。
医療機器業界の直近の市場規模や、企業の数やシェア、研究開発投資分野の変化などを知ることができた点。(ただ、これに関しては一般的なレベルをがほんの少し詳しくなったくらい)
に関しては、おもしろかった。
しかし、調査書としては、ただアンケートを色んな人にとって、こんな感じでしだ。で終わっているのはどうなんだろう。確かに、個人的にはアンケートはおもしろかったけどね。
調査書としては、フンワリしすぎている。
もっと理論的に分析した結果とかがないと、結局誰にでもできる仕事をしている感じがしてしまう。
それと、この調査書の目的はあくまでも比較なんだけど、医療機器開発の目的と阻害している部分を今回の比較から把握して、最後にそれに関して対応策を提案しているが、あまりにも無難かつ、当たり前に終わるので驚いた。
この2点に関しては、調査書という世間の実態がよく分からないので、こんなものなのかとも思ってしまうが・・・・
それに、偉そうなことをいっているが、医工連携によって重要なファクターが何で、評価すべきものは何かもよくわかっていないんだが。
また、今回改めて思ったことがある。
アメリカの研究者が"我々は他国の研究者よりゆっくり進んできた"と述べている記述があるが、そもそもその研究に着眼したのは一番早く、日本の政府が援助するおよそ20年前からだ。確かに、初期段階は大規模ではないが、裏をかえせば小規模でも援助する人間と仕組みがあるということだ。更に、それが長く続くと一気に研究規模は大きくなるようだ。
日本の政府は腰をあげるのは重いが、援助は行う。しかし、ある程度他国での成功を把握してからである。なので、この調査書でも言及されているが、失敗した時も先人の国が失敗しているのだから、責任は曖昧になる。誰もリスクはとらない。
まぁ、ある意味仕方ないのかもしれないが、小規模の現場からイノベーションが起こる環境づくりがないというのがそもそも大きな問題なんだと思う。現状では、20年後世界を変える基礎的なアイデアや研究は日本からはでない。
ところで、小規模な時期からのイノベーションないままでは、日本はどうなるのかと不安に思う。
日本は昔から長年、根幹をなす技術の基礎的なアイデアは頂いてきて、それを改良し、企業はモノをつくってきた部分があると思う。もちろん、改良のレベルは高いと思うが。
また、少なくとも当たり前のことしかやらずに、突飛なアイデアなどは無視されがちな傾向があるのではと思う。
しかし、今後もそれが主流で良いのだろうか?
もちろん、チラホラと努力している人や場所があるのだろうが、アメリカと比べると、そもそもの枠組みが違いすぎると思う。
調査書であるなら、個人的にはそういう部分にもっとフォーカスして調べてもらいたっかたのだ。
ただ、僕は日本人の底力を信じている。
英語さえできれば w
2010年3月27日土曜日
書評
ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論 (単行本)
中学生の頃から兄の影響で,小林よしのりを読んでいた.その影響で,今でも時折読んでいる.
そのおかげ(?)なのか,中学高校の歴史の授業は苦痛でしょうがなかった.一方的な歴史解釈をまるですべてのように教え,意にそった回答を行った方が,先生からの評価も高いという経験がいくつかあった.結局,工学やエンジニアの道を選んだのもそういう経験が根にはあるとおもう.
今回は昭和天皇論を読んだ.題の通りだが,昭和天皇について,特に終戦から戦後にかけて描かれている.もちろん本書は一読の価値ありで,クオリティも高いと思う.昭和天皇を知る上では重要な本だ.特に,終戦の判断と,終戦後の世界に対する先見性,戦後の復興への貢献,所々に垣間見える一方的な西洋文化侵略の危機に対する言動や行動には,難しい立場にも関わらず,素朴に関心してしまった.
ただ,残念ながら僕はまだ若いようだ.作者の主張は充分理解できるし, 昭和天皇が非常に優秀な人であったことも理解できたし,国や国民を思う姿勢もすごい.しかし,僕はまだ心の底から天皇のことを作者のように考えることはできない.
もちろん,日本という国を考える上で,現在の天皇制が重要な役割をもち,天皇なくして日本という国もないのだということは理解できるし,今後も天皇なき日本になってはいけないとも直感的に思う.
これらの本はそう意味で重要だ.なにせ,この作者や作品がなかったら多くの若者は何もしらずに,日本という場所にいるだけになる.誰も知らないというのは,それほど,戦後と戦前は日本という国が違う状況になってしまったということでもあるが.
ただ,同時に考えてしまう.そんな,何も知らない我々が,ますます世界が小さくなり,経済主義的に考えなければいけない場面が多くなる中で,天皇制の価値を充分に理解し,みんなが納得し,維持していけるのだろうか.国という概念が,そもそも今後変わってしまう流れに飲み込まれていくのではないだろうか.僕には残念ながら,これらの流れに対する日本人としてのあり方としての答えみたいなものは未だに分からない.
だからこそ,この本書は今後の僕に重要なものになるのかもしれない.一つ確かなことは,毎度この作者の作品を読む度に思うのだが,僕たちは歴史の大きな流れのある刹那の目撃者であり,同時に将来への重い責任を背負っているということだ.そして,日本が戦後,地政学的に重要なキーを握る国となったように,我々は大きな運命にも身を委ねられている気がする.
生命操作は人を幸せにするのか—蝕まれる人間の未来 (単行本)
センセーショナルな題の割に至って内容は一般的というか,常識的な内容だった.それもそのはずで,調べたらもともとの題は"Life, Liberty and the Defense of Dignity: The Challenge for Bioethics"だそうだ.
著者のレオン・R・カスは医学博士でブッシュ大統領から大統領生命倫理委員会の委員長に任命された人物である.
内容は,臓器売買や遺伝子操作,クローン技術,死ぬ権利などについての倫理学的な問題について述べている.
個人的に印象的だったというか,改めて思い知らされたのが,科学に関する一説である.
もともと,著者が行っているような,科学者によって倫理的検証を行ったり哲学的問題を解決していこうという試みは実はまだ新しいようで,一般的に科学者などは,それが世の中にとって良いか悪いかということは,基本的に検証はしない.それは,確かにそのとおりで,アインシュタインとかが,非常にいい例だが,彼は核爆弾を製造可能とした張本人であることは,誰もが知っている事実だ.工学者や科学者は,基本的に新たな事実を見つけ出したり,不可能だと思われている問題を科学的に解決しようとするだけで,倫理的な検証は基本的に行わないし,あっても,そういう機能をあまり重要視されていない.
生命科学分野も倫理的問題が重要視されるが,ロボット工学などにおいては,海外では軍事利用が主流だ.エンジニアは何が可能なのかというのを考える前に,どういう世界が理想なのということをもう少し考えるべきなのかもしれない.
中学生の頃から兄の影響で,小林よしのりを読んでいた.その影響で,今でも時折読んでいる.
そのおかげ(?)なのか,中学高校の歴史の授業は苦痛でしょうがなかった.一方的な歴史解釈をまるですべてのように教え,意にそった回答を行った方が,先生からの評価も高いという経験がいくつかあった.結局,工学やエンジニアの道を選んだのもそういう経験が根にはあるとおもう.
今回は昭和天皇論を読んだ.題の通りだが,昭和天皇について,特に終戦から戦後にかけて描かれている.もちろん本書は一読の価値ありで,クオリティも高いと思う.昭和天皇を知る上では重要な本だ.特に,終戦の判断と,終戦後の世界に対する先見性,戦後の復興への貢献,所々に垣間見える一方的な西洋文化侵略の危機に対する言動や行動には,難しい立場にも関わらず,素朴に関心してしまった.
ただ,残念ながら僕はまだ若いようだ.作者の主張は充分理解できるし, 昭和天皇が非常に優秀な人であったことも理解できたし,国や国民を思う姿勢もすごい.しかし,僕はまだ心の底から天皇のことを作者のように考えることはできない.
もちろん,日本という国を考える上で,現在の天皇制が重要な役割をもち,天皇なくして日本という国もないのだということは理解できるし,今後も天皇なき日本になってはいけないとも直感的に思う.
これらの本はそう意味で重要だ.なにせ,この作者や作品がなかったら多くの若者は何もしらずに,日本という場所にいるだけになる.誰も知らないというのは,それほど,戦後と戦前は日本という国が違う状況になってしまったということでもあるが.
ただ,同時に考えてしまう.そんな,何も知らない我々が,ますます世界が小さくなり,経済主義的に考えなければいけない場面が多くなる中で,天皇制の価値を充分に理解し,みんなが納得し,維持していけるのだろうか.国という概念が,そもそも今後変わってしまう流れに飲み込まれていくのではないだろうか.僕には残念ながら,これらの流れに対する日本人としてのあり方としての答えみたいなものは未だに分からない.
だからこそ,この本書は今後の僕に重要なものになるのかもしれない.一つ確かなことは,毎度この作者の作品を読む度に思うのだが,僕たちは歴史の大きな流れのある刹那の目撃者であり,同時に将来への重い責任を背負っているということだ.そして,日本が戦後,地政学的に重要なキーを握る国となったように,我々は大きな運命にも身を委ねられている気がする.
生命操作は人を幸せにするのか—蝕まれる人間の未来 (単行本)
センセーショナルな題の割に至って内容は一般的というか,常識的な内容だった.それもそのはずで,調べたらもともとの題は"Life, Liberty and the Defense of Dignity: The Challenge for Bioethics"だそうだ.
著者のレオン・R・カスは医学博士でブッシュ大統領から大統領生命倫理委員会の委員長に任命された人物である.
内容は,臓器売買や遺伝子操作,クローン技術,死ぬ権利などについての倫理学的な問題について述べている.
個人的に印象的だったというか,改めて思い知らされたのが,科学に関する一説である.
もともと,著者が行っているような,科学者によって倫理的検証を行ったり哲学的問題を解決していこうという試みは実はまだ新しいようで,一般的に科学者などは,それが世の中にとって良いか悪いかということは,基本的に検証はしない.それは,確かにそのとおりで,アインシュタインとかが,非常にいい例だが,彼は核爆弾を製造可能とした張本人であることは,誰もが知っている事実だ.工学者や科学者は,基本的に新たな事実を見つけ出したり,不可能だと思われている問題を科学的に解決しようとするだけで,倫理的な検証は基本的に行わないし,あっても,そういう機能をあまり重要視されていない.
生命科学分野も倫理的問題が重要視されるが,ロボット工学などにおいては,海外では軍事利用が主流だ.エンジニアは何が可能なのかというのを考える前に,どういう世界が理想なのということをもう少し考えるべきなのかもしれない.
2009年12月29日火曜日
MacにROSを入れよう!
ROSは,世界中のロボット最先端の研究者が集まったベンチャー企業Willow Garage社が作成した,Open Sourceです.(Willow GarageはRobot OSといっている)
さてさて,遊びたいのでMacに入れてみた.
ということで,メモ.
というかインストールの詳しい部分は
http://www.ros.org/wiki/ROS/Installation
しっかりWillow Garage書いてくれてますね.
snow leopardはまだ未対応かな?
(http://www.ros.org/wiki/ROS/OSX ここに情報あった)
自分はleopardなので気にせず.
っていうか,日本語のページもあり.
http://www.ros.org/wiki/ja/ROS/Installation
(最新の情報は原文を参照とのこと.英語からは逃げるな.ってことです)
http://www.ros.org/wiki/ja
ただ,インストール以降のチュートリアルは英語のが豊富.
1.XCodeとかそのへんが必要.
このへんは,付属CDとかで適当に.
2.Mac Portsを入れる.
初めてしった.
Finkみたいなもんだけど,違うものらしい.
分からん.
ど素人の質問ですが,なんでFinkとMac Portsって何か大きな違いはあるんですか?
http://macwiki.sourceforge.jp/wiki/index.php/MacPorts
とりあえず,このへんを参考にMac Portsを入れよう.
http://d.hatena.ne.jp/hakobe932/20061208/1165646618
http://lapangan.net/darwinports/index.php?TheMacPortsWiki%2FInstallingMacPorts
いつも通り
そのあと
環境変数のPATHの設定をしないとなのがめんどい.
MacPortsがうまくインストールできたのを確認できたら,コマンドで
このへんうっていきます.
・・・・・
長い.
止まったかな?と思うと動き出す.
ほっぽてたら終わった.
rosdepってなんなのか気になりつつ,
これ以降は,基本的に環境変数がうまくいってれば問題ない.
Kitchen Sink Installを選択.
インストール中
シェルからも,気になるライブラリが想像以上にいっぱい!
やっぱ,少し時間かかる.
おォ,最後の最後で失敗してる.
boostのalgoritm以下がねぇよって怒られた.
パス設定の失敗.
done!
よしゃ!
roscdがcdで,roslsがlsみたいに使える.
あとは,チュートリアルをみてって,ですね.
http://www.ros.org/wiki/ROS/Tutorials
(追記 ~/.bashrcに環境変数を設定するが,~/.bash_profileの環境変数しか読み込んでくれないことあり.
色々と解決策はありそうだが,もっとも簡単な解決策はbash_profileに全てを書き込む or ~/.bash_profileにsource .bashrcを一行書き込むのどちらか.これはUNIXベースのMacだか,少し独特らしい)
さてさて,遊びたいのでMacに入れてみた.
ということで,メモ.
というかインストールの詳しい部分は
http://www.ros.org/wiki/ROS/Installation
しっかりWillow Garage書いてくれてますね.
snow leopardはまだ未対応かな?
(http://www.ros.org/wiki/ROS/OSX ここに情報あった)
自分はleopardなので気にせず.
っていうか,日本語のページもあり.
http://www.ros.org/wiki/ja/ROS/Installation
(最新の情報は原文を参照とのこと.英語からは逃げるな.ってことです)
http://www.ros.org/wiki/ja
ただ,インストール以降のチュートリアルは英語のが豊富.
1.XCodeとかそのへんが必要.
このへんは,付属CDとかで適当に.
2.Mac Portsを入れる.
初めてしった.
Finkみたいなもんだけど,違うものらしい.
分からん.
ど素人の質問ですが,なんでFinkとMac Portsって何か大きな違いはあるんですか?
http://macwiki.sourceforge.jp/wiki/index.php/MacPorts
とりあえず,このへんを参考にMac Portsを入れよう.
http://d.hatena.ne.jp/hakobe932/20061208/1165646618
http://lapangan.net/darwinports/index.php?TheMacPortsWiki%2FInstallingMacPorts
いつも通り
そのあと
環境変数のPATHの設定をしないとなのがめんどい.
MacPortsがうまくインストールできたのを確認できたら,コマンドで
sudo port -v selfupdate sudo port install wget cmake py25-yaml python_select sudo python_select python25 sudo ln -s /opt/local/Library/Frameworks/Python.framework /Library/Frameworks/
このへんうっていきます.
・・・・・
長い.
止まったかな?と思うと動き出す.
ほっぽてたら終わった.
rosdepってなんなのか気になりつつ,
wget --no-check-certificate http://ros.org/rosconfig -O ~/rosconfig
へとすすむ.
これ以降は,基本的に環境変数がうまくいってれば問題ない.
Kitchen Sink Installを選択.
インストール中
シェルからも,気になるライブラリが想像以上にいっぱい!
やっぱ,少し時間かかる.
おォ,最後の最後で失敗してる.
boostのalgoritm以下がねぇよって怒られた.
パス設定の失敗.
done!
よしゃ!
roscdがcdで,roslsがlsみたいに使える.
あとは,チュートリアルをみてって,ですね.
http://www.ros.org/wiki/ROS/Tutorials
(追記 ~/.bashrcに環境変数を設定するが,~/.bash_profileの環境変数しか読み込んでくれないことあり.
色々と解決策はありそうだが,もっとも簡単な解決策はbash_profileに全てを書き込む or ~/.bash_profileにsource .bashrcを一行書き込むのどちらか.これはUNIXベースのMacだか,少し独特らしい)
2009年12月20日日曜日
MacのHDの交換とPDFの最適化
電池が一体型になったMac Book ProのHDの交換を行いました.
所要時間はおよそ5時間といったところです.
MacのHD交換は非常に簡単です.
Time Machineでバックアップもしっかりとっているので,何も怖いものもありません,
1.Macの裏側のアルミケースをはずします.
2.古いMacのHDを取り出します.(Mac付属の説明書に載っていますが,ブラケットのネジをゆるめるだけで,ブラケットがとれて,あとはまさにHDをとるだけです)
3.取り付けネジを専用のトルクスレンチで外す.
(私はトルクスレンチの存在を今まで知らず.この星形のネジの外し方が分かりませんでした.六角でもいけそうにないし,と悩んでいたらこのトルクスレンチの存在を知りました.一般家庭では,HD交換する以外に使う人いるんですかね?
ちなみにトルクスレンチのない方へのアドバイスの記載あり
http://system.jobweb.jp/?tag=%E9%81%93%E5%85%B7)
4.取り付けネジを新しいHDに交換する.
5.コネクタをつけて,もとにもどす.
6,長いネジと短いネジを間違えないようにつける(間違えようがないけど)
7,起動後,MacのインストールCDをいれる.
8,HDのフォーマットを開始する. (あなたの要求に応じて,パーティション設定なども可)
9,インストールをおこなう.(約1時間弱)
10,TimeMachineから復元を行うかと聞かれるので,Yes!と答える.
11,自分の場合は外付けHDをさして,あとはひたすらまつのみ.
12,色々と設定をして終了.めでたし,めでたし.
最後に,XCodeの再インストールをしないといけないと知人に聞いたので,再インストールを行ったが,問題ないよという人も.
私は,知人の話を信じて,速攻最インストールをしましたが,意味なかったのかな?
ちゃんと確認して再インストールをすれば良かった.残念.
(このBlogにデジカメで実際の写真を貼ろうと試みましたが,MacからBloggerは写真をはることができない事実.
Bloggerちょっと残念だな.
MacからのBloggerへの写真の取り込み方については,以下のヘルプサイトから確認できます.
http://www.google.com/support/blogger/bin/answer.py?hl=jp&topic=10271&answer=42233)
論文PDFの最適化
ここで,PDFの最適化は,Adobeのソフトを持っていない人を対象とします.
これは,私の体験からです.
私は,論文を投稿するためにMacのTexShopを使用しています.
さて,投稿締め切り日,論文をぎりぎりまで修正して投稿を行おうとしたところ,残念ながら,容量をオーバーしていることに気づきました.
さて,どうするか.
普段は投稿は大学の研究室でAdobeのソフトを用いて最適化してもらっています.
しかし,今は家にいるのでそれは難しい.
まず,最初の対策は画像の拡張子の変更.
epsの拡張子全ての画像は変更していますが,jpegから変換したものと,gifから変換したものでは,全く容量が変わります.
しかも,論文の結果として重要でない画像であったり,概念図とかであったりするなら多少画質がおちても問題なしですし,実際ほとんど変わりません.
これをするだけで,1M近く落ちます.
次に画像サイズの縮小.
論文にはる画像サイズの方が小さいのに,もとの画像はでかい.ということありますよね.
これもepsの拡張子に変換する前に変えてしまいましょう.
こんな地道な努力で私は1.5Mの論文pdfの縮小に成功しました.
まぁ,こんなことで焦ることなしに,前もってしっかりデータ管理をしていれば良い話なんですがね w
そういえば,他の方は論文pdfの容量がオーバーしている場合はどうしてるんだろう.
こんな頭の悪い方法はしていないのかな?
2009年11月8日日曜日
小倉寛太郎という男
山崎 豊子
新潮社
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新潮社 (2011-06-01)
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※今でも、小倉氏を知ろうと、多くの方にこのページに訪れて頂いています。しかし、学生時代に書いた文章があまりにも稚拙なので、一部直させて頂きました。
本書は、涙なしにページを進めることは難しく、読み物としても純粋に面白い。
また、それだけでなく、読者は多くのことをこの書物から学ぶことができるだろう。
"沈まぬ太陽"は、実際にモデルのある話だ。
そして、この本の主人公の恩地元のモデルは小倉寛太郎氏だ。
http://minseikomabahongo.web.fc2.com/kikaku/99ogura.html
小倉寛太郎氏や、当時のJAL、御巣鷹山事故について知ると、"沈まぬ太陽"が相当な取材をベースに書かれたことがうかがえる。
また、小倉寛太郎氏について調べると、多才で好奇心の強い人物であることを伺わせる。
彼の多才さは、アフリカに転勤命令を貰った結果、アフリカの野生動物に詳しくなり,ブルーバックスから本を出してしまうことからも伺い知れる。
小倉 寛太郎
講談社
売り上げランキング: 127,499
講談社
売り上げランキング: 127,499
この本には色々と感じることが多い.
まず、小倉氏の人生模様からでもるが、この時代の人々のバイタリティの高さを改めて伺わせる。
青春時代を焼け野原の戦後で過ごした人間だからか,大学生活時代をみても,すべてをゼロからつくることに非常になれている。
これは,改良はできても創造は苦手と揶揄される,私たちの世代と違うところだと思う。
そういった我々の世代への観念は単なる被害妄想かもしれないが,私が出会ってきたこの時代の多くの人々からは,このようなバイタリティの強さを感じてしまう。
しかもそれは,うまく言えないが,自分の知識外のこともなんとかこなしてしまおうという,大雑把ともいえるような少し今の時代とはことなるバイタリティの強さをもっているイメージがある。
ただの想像かもしれないが、やはり戦後という要素は大きいのだと思う.
180度ともいえるほど大人たちが作ってきた価値観が変わり,権力者に対する懐疑心をもち、ゼロからまた作っていかないといけなかった時代でもある。
そういった要素が後に学生運動へとも通じていったのだろう。それは,敗戦国として,当時の世界情勢を考えると致し方ない道だったのかもしれない。
政府と企業
この本を読んでいると半官半民の日本航空のイメージは最悪だ。
民営化が全て良いとは考えないが, 日本航空が官僚や権力者の利権に使われていたイメージを拭うのは難しい。
もちろん,本書の内容が全てではないと思うが。
しかし,現状の労働組合とかはいったいどうなっているのだろうか?
wikipedia日本航空労働組合
(2012年も自主系の組合が複数あるようです。)
とにもかくにも,日本の半官半民には良いイメージは少ない。
日本の郵政が最近ではそうだったろうか。結局一度国で始めた事業は,色んな人の利権が絡んで,抵抗にあって,政党や内閣が変わり途中で方針が切り替わり,経営云々より,自分達の利権確保に使われてしまっている現状から脱するのは難しいだろう。
政治家に優秀な人間はいても,優秀な政治家集団はない。と改めて考える。
日本航空は現状は知らないが,"沈まぬ太陽"の当時は政治の場に近い印象を抱く。
しかし,少しは変わっていて欲しいが, 日本航空四乗組合のホームページには2000年当時の以下のような会議の内容が出されている.
http://www.jalcrew.jp/jca/public/taiyou/asahi-shintyou.htm
(上記のリンクはリンク切れで飛べません。JALも稲盛氏などによる経営再建など、多くのことをまた経験してきました。今現在どういった企業になったのでしょうか?)
事故と技術者
御巣鷹山編は涙なしに読む事はできない。
こんなに泣ける本は、久々だった。
亡くなった521名の方の遺族のことを思うと、無条件に今の幸せをかみしめてしまう。
ご冥福をお祈りします。
特に,事故後の御巣鷹山の状況はYou Tubeでも見れるが,かなり衝撃的すぎる.
事故の原因には、様々な疑問点や懐疑点を主張している情報がある。
色んな俗説も出ているため,果てには,誤ってアメリカ軍の演習の標的となったのではという話まで出た。
標的の話は,可能性としてはほとんどないらしいが,他にも疑問視されているのは、酸素マスクの装備なしに,急減圧に対して何故意識を失わなかったのか,海の捜索に何故力をいれなかったのかといった話は出ている。
アメリカのボーイング社の早期の対応は自分たちの飛行機を守るためであることは明白だ。
しかし、事故に対するアメリカと日本の考え方や対応の違いも気になる.
よく分からない部分も多いが、日本の航空産業の遅れも、そういった悪い立場に日本をしてしまっている部分もあると思う。
また、将来、何かしらのエンジニアになりたい私にはこの事故を知って非常に勉強になった。
命に関わるような製品を作るか分からないが,エンジニアは自分たちの行為に責任をもたなければならない。
小倉寛太郎
http://minseikomabahongo.web.fc2.com/kikaku/99ogura.html
会社に長年いながら,仕事とは遠い人生を送ってきた、小倉氏。
確かに極端な人生ではある。
上記リンクの最後の,親から,体験から,東アフリカから学んだ事は是非一読して欲しい。
また最後には,”東京大学で学ぶこと、学んだことは、国民のために還元するんだという観点をぜひもっていただきたいと思います”と東大の学生に語っている.
私は東大生ではないが,高い教育を受けた人は,その分何かしら社会に還元する必要があるとやはり思う.
それは,どんな形でも集団の利益になれば良いのだろう.
実はそれは何を利益とするかと難しいところなのだが,自分の利益だけにこだわらない生き方をしたい.
(学生時代の感想を読み返すと恥ずかしいものです。今では、小倉氏が東大で講演を行った上記のリンクを読んでもかなり異なる感想をもちますが、内容の本筋はあえて修正はしませんでした。)
2009年10月24日土曜日
Nuclear Energy
An environmental problem and an energy problem are big problems in the world.In recent years, these problems are regarded as important topics at many international conferences, such as Kyoto Protocol, Touyako Summit, and UN General Assembly.For escape from dependence of crude oil, and CO2 reduction, nuclear energy is got a lot of attention.There are only four companies which can supply a completed form of nuclear power plant in the world.Three companies are Japanese companies which are Hitachi, Toshiba and Mitsubishi Heavy Industries.The other is French Company.So, if "shift to nuclear power generation" occurs in the world, it will be thought that Japan technology becomes an important position.And, if nuclear energy can be used for correctly, many problems may be solved with clean energy.I think "shift to nuclear power generation" will become an important key on an energy policy from now on.
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