2013年9月23日月曜日

キャリアとはなにか。働き方を見直し、発展していくための良書。

普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド
東洋経済新報社 (2013-05-31)
売り上げランキング: 2,224


今年の下半期に読んだ本で、一番、自分のためになった本です。
僕は20代も後半に入りかけてきましたが、僕より若い世代は、読めば必ず勉強になると思います。

自分のキャリアを知り、発展させていくためには、世界の様々なキャリア形成や、組織の立場を知ることが近道になるのだと思いました。

・あなたは、今どの立ち位置にいますか?

グローバルに展開している会社=グローバルな仕事ができる。

とはいえません。

その会社の部署が

ローカル向けの仕事をしているのか、
ある地域を統括する仕事をしているのか、
本社部門として全体を統括している仕事なのか、

で、その社員が得られる業務経験と、必要なスキルは異なってきます。

更に、その部署が国内の支社なのか、本社なのか、海外の支社なのか本社なのかで状況は大きく変わってきます。

なので、自分はどういった立ち位置の仕事をしているのか、をしっかり見極めておく必要があります。

本書ではその立ち位置の違いを
①グローバルジョブ
②リージョナルジョブ、
③ローカルジョブ(グローカルジョブ)
に分けて説明しています。

つまり、気をつけないといけないのは、どういった会社にいるかではなく、自分の仕事がどの立場にいるかが重要だということです。

・あなたは、どの方向に向いますか?

今、現在の自分の仕事が、どの立場にいるかも重要ですが、自分がどの方向に向かっていくかも考えないといけません。

そうなると、今度は自分が今のいる会社が、次のキャリアに向かう時の選択肢にどういう影響を与えるかを考える必要があるかもしれません。

本書では様々なキャリアプランの例を示しています。

グローカルジョブから、リージョナルジョブへ、更に、グローバルジョブへと考えるならば、その会社の地域の統括会社をどこにおいているか、などの要素も影響を与えてきます。

また、自分がグローバルジョブへと通じる基本的な条件を持ってるかを見直してみましょう。習得するべき語学もそうですが、特に専門性と成果が、外に示せる形で持っているかどうかは重要な部分だと思います。

この専門性やスキルの向上の方法でも、重要なヒントが本書には書かれています。

①半歩ずらしのキャリアデザイン
全く新しい業務につく時は、専門性という点では、新入社員とほとんど同じになってしまいます。しかし、半分専門性をかぶらせることで、自分の得意分野を維持しながら、新しい領域の業務に進んでいくことができます。

②組み合わせのキャリアデザイン
①にもつながる部分があると思いますが、ひとつの専門性でトップを目指すのではなく、市場が必要とするスキルの組み合わせを行うことで、市場での自分の価値をあげようという考えです。

こうして、実績を積み上げていくことで、市場に対して優位に働こうという考えです。しかし、何を積み上げるべきなのか。というのは難しい問題だと思います。

・日本の企業での働き方について考える

本書では、日系企業の批判や、特殊性についても論じています。

日本人ばかりの役員や、外部からは分かりづらい阿吽の呼吸などの、日本の特殊性。また、曖昧さの中で、仕事とキャリアを積み上げていく必要性などです。転職に関しても、日系企業の日本人は意思決定が遅くなってしまい、声をかけずらいと思われている。などのことが挙げられています。

しかし、かといって、この環境について、文句ばかりをいって、他責的な人間になっても仕方ありません。この特殊性は、日本人がゆえの利点も多々あり、あえて利用していった方が得策かもしれないと本書では述べています。

例えば、日本人の役員が多く、世界的に展開をしている企業が多い日本にとっては、役員やグローバルジョブに多くの日本人がつきやすい、とも考えられます。新興諸国に比べれば、日本は先人達の活躍の成果があるため、大変優遇された環境に”まだ”いるといえます。

また、曖昧な組織の評価基準は、かえって自分が強い意思でキャリアを作り、それをアピールしていけば、自分の価値を高め、組織の中である分野で評価されやすい。といった利点もあると述べられています。

しかし、世界的にいうグローバルジョブとは違い、内向きな組織である場合もあるので、自分達が理想的だと思うような、グローバルジョブを推進しやすいかといったら、それも難点があるかもしれません。

また、今までの日系企業の組織体系がいつまでも続くかといったらそれも疑問です。

多くの企業は、現場の課題を吸収し、よりよいサービスや製品を提供していくために、続々とローカルの採用を増やしています。今のように、グローバルジョブにつきやすい日本の企業の組織体系が今後も続くと限らないことは、どういったキャリアプランを描くにせよ、よく考えておく必要があると思います。

・アジアで働くという選択肢

アジアの現地採用という職種が、ライバルも少なく、日本人がゆえの利点を活かしてくれると書かれています。

日本企業文化を知っているということが、特殊性のある日本の会社と、現地の会社の橋渡しとして非常に重宝される存在であることが分かりました。また、アジアでの業務も経験することで、今後貴重な人材として活躍することができるかもしれません。更に驚いたことに、国や地域によっては、生活水準を高めながらの生活も可能であるかもしれないとのことです。

また、まだ稀なようですが、日系企業の海外の現地採用から本社のトップになられた方もいるようです。

意外な選択肢が、非常にメリットが大きく書かれていたため、個人的には印象深い働き方です。

・最後に

自分自身は、役員になりたい!とか、そういう目標がある訳ではありません。しかし、今後の状況や選択肢の自由を増やす。という意味で考えると、自分が常に他社からも声がかかりやすく、採用されやすい立場にいたいとは思います。

その時に、

自分が今どこの立場にいるのかを知る。

次に、

どちらの方向に走り続けるかを知る。

もし、

新たな選択肢を考える時に、候補となる組織の立場を知る。

ということを、心がけていると、また日々が変わってくるでしょう。

もちろん、他責的にならず、先ばかりを見ず、まずは、目の前の課題をきっちりとこなしていくことが、個人的には何より重要だとも思っています。


色々と考えさせてくれる良い本に出会えてよかったです。

2013年8月25日日曜日

機械設計者にオススメの本 設計の面白みを知るのに

最近読んだ本で、設計の面白さを知ることのできる書籍、三冊を紹介したいと思います。


零戦 その誕生と栄光の記録 (講談社文庫)
講談社 (2013-07-26)
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”風立ちぬ”で更に有名になった、堀越二郎氏の設計です。海軍から与えれた要求仕様を満足するために、設計主任として、どういった優先順位で設計を行なったかが分かると思います。特に、当時の日本の情勢から、使える材料、エンジン、人材が限られているという条件の中で、最適と思える判断していたことは、感心するばかりです。

また、零戦が当時の日本の戦略の上で重要な役割を担っていたことを知ることもできます。資源や人材に乏しい日本が、戦争の初期において、戦果を出せていたのは、零戦が大きな役割をしていたことを、僕は初めて知りました。また、諸外国での零戦に対する脅威や、航空機後進国であった日本が最先端ともいえる飛行機を作ったという実績を知ることもできます。

このように、設計した航空機が重要な成果を果たしたことは、設計者として誤った判断をしていなかったことが伺えます。仕様だけでは埋まらないニーズを考え、設計上の優先順位を判断し、当時の情勢からの制約条件を見極め、慣例的な設計手法を疑い、信念と共に進んでいった堀越二郎氏から学ぶべきことがたくさんあると思います。

そして、設計者としてでなく、一個人としての戦争体験記としても興味深い書籍になっています。特に、軍部から発注を受ける立場にいたので、当時の軍や政府の戦略のなさについても知ることができます。読み物としても、オススメです。


エンジンのロマン―技術への限りない憧憬と挑戦
鈴木 孝
三樹書房
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一つの製品を丹念に知ることも勉強になりますが、一つのキーパーツの設計の歴史や変遷を追うのもおもしろいものです。

この書籍の面白いところは、設計の失敗事例の製品がわかりやすく記載していることです。斬新な発想や、アイデアに溺れ、最終的なバランスを欠いてしまった製品。発想の転換を迫られながらも、そこまで深められなかった製品。問題があることに目をつぶり、先に進んでしまった製品。

もちろん、成功した歴史的な製品も知ることができますし、エンジンの重要なキー技術についても分かりやすく解説しているのではないでしょうか。更には、それらのエンジンの搭載された、自動車、戦車、航空機の逸話も書かれていて面白いです。僕はエンジンに興味がなかったのですが、エンジンに興味をもてるようになる本です。

時代の関係からか、”車輪の再発明”的な話がよく出てくるのが、個人的には印象深かったです。”車輪の再発明”は、個人的には”無駄なこと”だと思っていました。しかし、現状の問題を正しく分析するには、前例を見ないことが、時には功を奏することがあるのだと知りました。

白黒ながら、写真が豊富なのもいいですよ。


クルマはかくして作られる 4 レクサスLFAの設計と生産 (別冊CG)
福野 礼一郎
カーグラフィック (2013-03-06)
売り上げランキング: 7,130

ナショナル ジオグラフィック〔DVD〕 レクサスLFA スーパー・ファクトリーのすべて
ナショナル ジオグラフィック
日経ナショナル ジオグラフィック社
売り上げランキング: 132,873


レクサスLFAの設計と生産についてのおおよそを知ることができます。スパーカーなので、僕には馴染みのない世界なのですが、写真が豊富で見やすいですし、工程なども見ることができます。正直、ここまでやってるのか!、そして見せるのか!と驚いたことばかりです。

レクサスLFAは500台の完全限定生産で、価格設定が3750万します。これでも、基本的には利益が出ないようです。その理由も、本書を見れば納得でしょう。非常に手間のかかった生産方法をしていますし、設備や材料ももちろん、細部にもこだわりを感じます。

自分はスーパーカーと大衆向け自動車の開発がどういう関係をもっているのか、理解していませんが、こういった技術的にも尖った製品が将来の大衆向け自動車の技術を支えるのでしょうか?

何はともあれ、一つの製品を軸に、多くの部品の設計や生産の様子を知ることができるので、全体のコンセプトと各部品設計への反映がどうされているのかな?というのを想像しながら読むことができるので、面白いです。

本自体は誰にでも読みやすく書かれていると思いますので、オススメです。

2013年8月14日水曜日

RunningLean 解決すべき課題が正しいかを検証する方法

Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)
アッシュ・マウリャ
オライリージャパン
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本書はリーンスタートアップを実践する人に向けた書籍となっています。

そもそもリーンスタートアップとは?

あなたが今考えている”素晴らしい製品”は、市場では”取るに足らない製品”である可能性があります。

市場であなたのビジネスアイデアを、効率よく検証するのを提唱したのが、トヨタ式を参考にしたリーンスタートアップです。

多くのメーカーは、製品仕様が決まり、莫大な開発時間を通して、製品発表を行います。そして、始めて製品に対する市場のリアクションを把握することになります。いってしまえば、博打に近い状態かもしれません。

CPUの計算速度を十倍にする。とか、形の決まった技術に対する継続的なイノベーションに関しては、企業は市場のリアクションを十分に読むことができるでしょう。

しかし、今までに市場にない製品、もしくは新たな付加価値をつけるような製品の場合、あなたが考える”素晴らしい製品”は、市場では”大したことのない製品”になる可能性が十分にあります。

少し昔の時代では、それらの失敗によって失われた開発コストを補うことができたかもしれませんが、今の競争過多の時代にはわずかな失敗が大企業にも大きなリスクになるのではないでしょうか?

そういった失敗をなくすために、リソースを使い切る前に正しい方向転換を行いましょう。というのが、リーンスタートアップだと思います。

本書は何を説明しているか?

個人的には、体系的にリーンスタートアップを行う手順書(プロセス)。という気がします。
ひとつひとつは、些細なことかもしれませんが、それらは経験からくる情報をもとに書かれています。

また、面白いのが、この本の出版そのものが、ランニングリーンの実践のひとつとして作られていることです。
本を出版するにあたって、ランディングページを公開し、本を執筆した際に購入するかを閲覧者に問いました(解決すべき課題なのかどうかの確認)。また、ランディングページをきっかけに1000個ほどのメールアドレスを得たり(潜在的な見込み客)、小さな反復を繰り返すために、本の出版前にワークショップを開きます。これらのことを進行することにあたって、本の内容も反復的にリリースを行い、最終的に出版という形になっています。

具体的な方法は?

具体的な方法は本書を読んで頂くのが一番かと思いますが、以下のWebを見てみてもなんとなく全体像をつかむのに一助になるかもしれません。

Slide Share : Running Lean 入門ワークショップ
Lean Canvas - Your Startup Blueprint

本書を読んでいると、ビジネスプランを最初に文書化する部分(リーンキャンバス)ばかりに目が捕らわれてしまいますが、実際は拡大・成長していく流れなのかで、文書化したプランが検証していけるように作られています。

そのため、実際の流れのなかで文書化したプラン(リーンキャンバス)がどのように使われているかを確認しながら読むのがひとつ重要かなと思います。

外に出ることが重要だ

確かに、これが一番難しい問題なんだと思います。会社組織にいると、なかなか直接お客さんの意見を聞ける機会は時折というのが現状ではないでしょうか?

とはいえ、この本が、どのように行動すべきかの一助にはなるのではないでしょうか?


リーン・スタートアップ  ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
エリック・リース
日経BP社
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知ってましたか? 電球が切れた時の交換品の選び方

恥ずかしながら僕は知りませんでした。

が、意外にもWebには分かりやすい説明がないんです。
なので、自分用のメモとしてまとめました。

※注意
電球などの選び方を間違えると火事などの危険性もある様です。その辺りは自己責任でお願いします。また、分からない場合は、販売店や専門の方などに聞くことを推奨します。


電球は以下にわかれます

①白熱電球 

普通球とかクリプトン球とか、色々種類はあるようです。

②電球型蛍光灯 

製品名でいうとパルックボールとかネオボールとかがそうです。消費電力が白熱電球と比べると圧倒的に少ないです。

③LED電球 

電球型蛍光灯よりも更に消費電力が少ないですし、理想的には高寿命のようです。色々と注目を集めているLED電球ですが、白熱電球100W相当のLED電球が、やっと実用化されてきている段階のようです。

確認項目は以下の5つ

1 口金サイズを確認
E26とE17というのが一般的です。
簡単にいえば、ネジのサイズですね。

2 W数を確認
白熱電球とそれに変わる電球型蛍光灯の場合は、W数が基本的な選択基準になります。
電球型蛍光灯の場合は、白熱電球100W相当でも実質消費電力は22Wとかになるので、消費電力が少ないです。電球型蛍光灯を選択する場合は、白熱電球のW数を把握し、それに相当します!とうたっている電球を選ぶのが基本です。
(LED電球の場合、ルーメン値を基準にしたので、また選ぶ際に混乱させますが、メーカーがどれくらいのW数に相当するかを出しているので参考にすると良いでしょう。)

3 光の照射範囲を確認

リビングなどに使われる全方向タイプなのか、それともトイレなどで使われるスポットタイプなのかを把握する必要があります。

スポットタイプだと、明るさを一部に集約するために、レフ型電球などが使われている場合もあります。(レフ型電球は反射膜を作るために電球内部の一部をアルミ蒸着しているようです。)

レフ型タイプの電球型蛍光灯は、サイズが白熱電球と比べて横に大きくなる場合があるので、取り付けの際に注意が必要かもしれません。

詳しくないですが、LEDでもレフ型用、スポット用というものが発売されています。

※注意

スポット用の使用用途はトイレや洗面所などに限られるため、照明している時間が少ないのが一般的かと思います。
電球型蛍光灯の場合は、消費電力が少ないですが、完全に明るくなるまでに時間がかかるといわれることがあります。そのため、あえて、熱量も消費電力も多い白熱電球を選ぶこともあるようです。(単価も安いです。気になる方はランニングコストも考えてみると良いかもしれません。)
価格!白熱電球の選び方

4 色を確認

使われている色に近いものを選択するのが無難かと思いますが、イメージを変えたいのなら、他の照明との兼ね合いも考えながら色を選択する必要があると思います。

5 取り付けの確認

 密閉型なのか、調光器対応が必要なのか、また、断熱材が施行されていか、などで、使える電球が限られてしまうので注意が必要です。

最後に

基本はこんなもんだと思います。

色々調べてみると、蛍光灯や電球も奥が深く、専門家になると光の質感や発熱、部屋の使われ方などを意識して、明かりの選択をしている方もいました。関心します。

LED電球は、まだ手を出すのを見送ってしまったのですが、簡単に長寿命で効率よく人の生活にマッチした明かりが得られるといいですね。

参考
LED電球の長所短所
蛍光灯・電球の交換 まとめ 人の寿命を決める住宅のウラ



2013年6月25日火曜日

オープンソースCAEのDEXCSの導入をしてみました。

オープンソースCAEのDEXCSを導入してみました。

DEXCSとは

プリ処理、ソルバー、ポスト処理 が一体になっている解析ソフトです。
Ubuntuと一緒に配布を行う(各種ソフトのインストールが不要)方式なので、誰でも同じ環境を作れるという点で、導入のしやすさを利点としているようです。

オープンソースのCAEの世界をよくまだ理解していないのですが、DEXCS自体は基本的な弾性解析しかできないなどの制限があるようです。
機会があれば、オープンソースのCAEの世界も知っていければと思っています。

今回は、自分が行った導入方法をまとめておきます。

DEXCSの導入

自分はMacBookAir(Mountain Lion)を使っていて、以前にも仮想マシンでUbuntuを使っていたこともあって、VMWareFusionを使って、導入しました。

VMWareFusionはMacの場合有料ですが、30日間のトライアルなどもできるので、試してみるのも良いと思います。

また、DEXCSは以下の書籍を買うことでインストールCDを得ました。
はじめてのオープンCAE (I・O BOOKS)
柴田 良一 野村 悦治
工学社
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書籍自体は、基本的なDEXCSの使い方が記載されているので、最初の学習に良いのと、インストールCDがそのまま手に入るので、楽な所があります。
書籍を買わなくても以下からユーザー情報を送信することで、DEXCSをダウンロードできるようです。
http://dexcs.gifu-nct.ac.jp/download/

VMWareFusionへのDEXCSの導入

以下、基本的ですが導入方法です。

まずは、VMWareFusionをたちあげて、
ファイル->新規
から、新規仮想マシンを作成します。


上部のディスクを使用せずに続行を選択します。
カスタム仮想マシンの作成を選択します。
LinuxとUbuntuを選択します。
終了を選択します。
上のような画面が登場し、起動OSを探します。

うまくいかない時は、上の赤丸のCDボタンを押して、インストールCDを入れたディスクドライバを仮想マシンが認識される状態になっているか確認しましょう。
実際にインストールCDを使う場合は、"ドライブを有効にする"をオンにしないと、インストールディスクを見つけてくれないと思います。
インストールディスクを見つけてくれると、上のような画面状態になると思います。(まだ作業は終わっていません。)

(デスクトップのダサさが否めませんが、)ここで"Custom Liveのインストール"をダブルクリックします。

基本的な質問事項(タイムゾーンの選択など)に答えて、インストール作業を進めます。一瞬以下のようなドキッとする選択肢が出てきますが、”ディスク全体を削除してから使用する”を選択して問題ありません。(macのSSDの中味が消える訳ではありません。)

以上のような作業を終了すると、DEXCSのためのUbuntuが構築されます。
これで、解析環境が整うと思うと嬉しいものですね。

では、幸せな解析ライフをお楽しみください。

追記

他にもフリーで商用CAEに匹敵する環境を望んている方は、以下の記事も参照ください。
個人的にはSALOME-MECAの方がオススメです。

SALOME-MECAをMacにインストールしました。 フリーで商用CAEに匹敵する環境を整える



2013年5月27日月曜日

弾性変形・剛塑性変形・弾塑性変形


静的・線形の有限要素法のお話をする前に、有限要素法が解くべく、基本的な構成式を弾性変形領域、剛塑性変形領域、弾塑性変形領域でどう変わるかをまとめます。

最も一般的でよくみるのが弾性変形。
完全に塑性変形しかされないとし、体積一定の変化をするのが剛塑性変形。
弾性変形と剛塑性変形の両方が存在するのが弾塑性変形で、数学的には少し面倒。
(以下数式は面倒なので、色々と正確には書いてません。添字とか、次元数とか。大まかな把握をして頂ければと思ってます。)

まず、よく見る弾性変形です。

弾性変形は、
1 変位-ひずみ関係

2 応力-ひずみ関係
が定義されますね。

この辺りの導出は大学では基本的な話だと思うので割愛します。



続いて剛塑性変形についてです。

剛塑性変形では以下のような実験的事実から仮定をし、構成式を得ることができます。

1 弾性変形のような、全ひずみと応力の関係ではなく、ひずみ速度(ひずみ増分)と応力の関係が存在する。

2 塑性変形は静水圧によらない。つまり、平均垂直応力(各軸方向に働く垂直応力の平均)には影響せず偏差応力に依存する。(変化後の体積も一定。”微小変形領域”部分ではν=0.5とみなせる。)

この実験的事実から、レビィの仮説が出てきます。塑性ひずみの増分は、偏差応力に比例するという関係です。

つまり剛塑性変形は、
1 変位-ひずみ速度の関係

2 塑性ひずみ増分-偏差応力の関係(レビィの仮説)
という関係がうまれてきます。
変位-ひずみ関係は、変位-ひずみ速度の関係となっています。
ひとつやっかいなのが、この比例定数dλが変形抵抗と相当ひずみ速度(説明割愛)に依存するため、変形量や変形速度によって変化するという点です。



弾塑性変形の構成式は性質の異なる両者を足しあわせての関係となります。(プラトン・ロイスの式)
では、それらの構成式からなるものを有限要素法ではどのような支配方程式として解くかは、また次の段階の話になります。

有限要素法の場合

簡潔に述べるなら、弾性有限要素法では、材料構成式が応力σとひずみεで表され、剛塑性有限要素法では、上述したように偏差応力σ´とひずみ速度dε。最後の弾塑性有限要素法では、応力速度dσとひずみ速度(正確にはストレッチング)Dとの関係で表します。このような形で支配方程式を解くことにより、最も基本的な弾性有限要素法と同じ形のようなマトリックスを得ることができます。

しかし、線形ではないので、非線形方程式を解かなけらばなりません。線形のマトリックスであれば逆行列を求めればいいだけのことです。(といっても色々そこにも方法がありますが。)非線形であれば、もっとも簡単なのはニュートン法です。簡単にいえば、関数の傾きを求めて少しづつ解の方向に落ちていく方法です。(といっても色々問題はありますが。)また、陰解法や陽解法も有限要素の場合は、把握しておかないといけません。

初学者はこの辺りが敬遠しがちな部分ですが、大雑把でも良いので数学的な特徴を掴んで利用できるようになった方が良いと個人的には思っています。

この辺りはまたの機会に。

参考文献


今回の記事は以下の書籍を参考に書きました。

非線形有限要素法―線形弾性解析から塑性加工解析まで

コロナ社
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応用塑性力学―塑性変形の力学と有限要素解析
小坂田 宏造
培風館
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(この記事は別Blogに掲載していた、記事をこちらのBlogに移行したものです。編集者は同じです。)

2013年5月14日火曜日

生き方 稲盛和夫 を読む

生き方―人間として一番大切なこと
稲盛 和夫
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生き方
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素朴にみえて重要なテーマ

成人してくると、純粋な気持ちで事を進めるのが難しくなる時があると個人的に感じます。そんな自分に、この本を読んで改めて、真摯な気持ちで自分の人生を歩もうと思いました。

経済人として経営者でありながら、真摯な生き方を考え、京セラと現KDDIの創業、そして、JALの再建と、無理難題を可能にしてきた稲盛氏の人生哲学を知り、自分の生き方を振り返るのには大変良い本です。

文章メモ

以下、個人的には気になった文章のメモです。

"世間には高い能力をもちながら、心が伴わないために道を誤る人が少なくありません。"

クリステンセンのイノベーション・オブ・ライフにも、書かれています。優秀でありながら、罪をおかしたり、人生をないがしろにする人間がいます。もちろんですが、優秀さは人生への解答を与えてはくれません。(本書は、心魂の品格という言葉で人生に必要な哲学を表しています。)

"「思念が業をつくる」・・・・業とはカルマ・・・・人生は心に描いたとおりになる。強く思ったことが現象となって現れてくるーまずはこの「宇宙の法則」をしっかりと心に刻みつけてほしいのです。・・・二十年や三十年と長いスパンで見ていくと、たいていの人の人生は、その人の思い描いたとおりになっているものです。"
"「心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない」"
"ただし・・・並みに思ったのではダメです。「すさまじく思う」ことが大切。・・・頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、切れば血の代わりに「思い」が流れる・"
"「楽観的に構築し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」"
"「人生・仕事の結果=考え方x熱意x能力」"
"長い目でみれば、やっぱり「因果はめぐる」のだと。善行が悪果で終わることはない。"

「宇宙の法則」とまで言い切っている所が、稲盛氏の強い信念を伺わせます。確かに、長いスパンで見れば、その人の思い描いた人生のベクトルに進んでいる気がします。自分も自分が信じた道を強かに進んで生きたいものです。

"「神のささやく啓示」・・・「神が手を差し伸べたくなるぐらいにまでがんばれ」"

技術的課題を必死に考えていると、ふとある時に多くを解決できるアイデアが降りてくることがあります。(思い立った後に、そのアイデアを振り返ってみると、シンプルすぎてなんで思いつかなかったんだろう?と思うことばかりです。)やはり、考えて手を動かして、必死にならないと神は舞い降りてくれないようです。

"感性的な悩みをしない”

自分はこの言葉が大きくドーンと心に響きました。おおよそ物事に失敗する時は、こういう部分で変に考えていることのが多いと感じてます。いつになっても、この癖から変えられない。なんとかなりたいものです。

"最初は多少無理をしてでもいいから、まず「自分はすばらしい仕事をしているんのだ」「なんと恵まれた職業についているのだろう」と心の名かでくり返し自分にいい聞かせてみる。すると、仕事に対する見方もおのずと変わってくるものです。"

隣の芝生の色ばかり気にして、自分がなすべきことを忘れてしまう。そういう人にはなりたくないなと感じます。

"一歩一歩、一日一日を懸命、真剣、地道に積み重ねていく。夢を現実に変え、思いを成熟させるのは、そういう非凡なる凡人なのです。"

天才にはなれなくても、非凡な凡人として生きていくことはできる。もちろん、それも険しい道だと思う。

"「してもらう」立場でいる人間は、足りないことばかりが目につき、不平不満ばかりを口にする。しかし、社会人になったら「してあげる」側に立って、周囲に貢献していかなくてはならない。"

時としては、自分は自分の社会人としての立場を今でも分かっていないような気がします。なので、心に思い留めておきたい言葉の一つです。そして、利他と感謝を忘れないようにしたいものです。少なくとも自分自身をよく見つめ、驕らず素直にいたいと思います。しかし、飽くことなく挑戦はしたいと思います。

"そうであろうと努めながら、ついにそうであることはできない。しかしそうであろうと努めること、それ自体が尊いのだということです。"

最終的な目に見える結果だけが全てではないのかもしれない。そう少し広い視点で考えさせられる言葉です。

今の文明が自分達の欲求を満たすことからスタートしたことに対し、これからの文明は利他の心を満たすために作られるべきだ。と主張する筆者は、素朴的すぎて理想的すぎると自分自身も思いますが、何か考えさせる部分もが確かにあります。

こういった人の生き方を真摯に考え、人の力と情熱を信じた稲盛氏だからこそ、各種の責任を明確化したアメーバ経営というひとつの答えに結びついたのかもしれません。

最後に

本書とは関係ないのですが、Kindleは多くの人がハイライトした部分が分かるような機能があるのですね。人が感動させられた部分と自分が感動した部分を比較できたりするので、面白いなと思いましたが、少し邪魔だったりもしますね。

参考リンク
(表現の仕方は違くても、自分には似たことを述べていると感じる書籍です。)
クリステンセンのイノベーション・オブ・ライフ
答えが考えるまで考えぬく技術