2013年3月19日火曜日

iPhotoを外付けHDDで管理 TimeMachineでもしっかりバックアップ


・容量の少ないMac Book Air。増えるばかりの写真データ。

Mac Book Airを使い始めて、かれこれ一年半くらいはたったでしょうか?
毎日使ってますが、今でもこの質感と軽さには、感心してしまいます。

設計として、軽量・薄型、そして高いデザイン性にとんがっている分、ストレージ容量が少ないという欠点が目立ってしまいます。(そういうとんがった設計自体は好きですが。)

一方でiPhoneのフォトストリームやデジタルカメラなどで、写真データは無尽蔵に増えていきます。

とうとう自分も一台のPCで音楽も、写真も管理しておくことに限界を感じてきました。

今回は、iPhotoを外付けHDDで管理する方法と、外付けHDDでも、しっかりTimeMachineでバックアップを取る方法をメモします。

・iPhotoを外付けHDDで管理する。
(Time Machineで外付けHDDのバックアップもできるようにする。)

①外付けHDDの下準備

単純に写真データを外付けHDDに入れる場合はあまり気にしなくても問題になりませんが、TimeMachineで管理する場合に気にするべきなのがHDDのフォーマットです。

フォーマットは、以下のように設定します。
(※フォーマットする場合は、HDDの中のデータはなくなります。)

1.ディスクユーティリティを開く。
2.写真を保存したいHDDを選択。
3.パーティションを選択
4.フォーマットがグレーアウトされている場合は、現在の設定からパーティション設定を行う。(特に考えがなければ、1パーティションにする。)
5.フォーマットを"Mac OS 拡張(ジャーナリング)"に選択する。
6.オプションを選択し、"「GUID」パーティション方式"を選択する。
7."適用"を選択する。


さぁ、これで外付けHDDの準備は終了です。

②画像データのiPhoto Libraryを外付けHDDに移行する。

画像データである"iPhoto Library"を、保存したいHDDに移行します。
"iPhoto Library"は、たいていピクチャフォルダに入っています。

その次に、iPhotoと外付けHDDに移行した"iPhoto Library"を関連付けする必要があります。

「option」キーを押しながら、iPhotoをクリックすると、以下のような画面が出てきます。


ここで、指示通り、移行したばかりの外付けHDDの中の"iPhoto Library"を指定しましょう。

以上で、外付HDDけへの移行自体は終了です。


・外付けHDDもTimeMachineでバックアップする。

HDDにかぎらずですが、ハードウェアは確率論的に壊れます。更にHDDの場合、予期しない衝撃、USBなどのふとした外れや、不良ロットなどの影響を、大きく受けてしまう製品です。こういったことでデータを失うことは、一般生活レベルではなかなか体験しないことではありますが、よく聞く話でもあります。

外付けにしたから安心ではなく、外付けHDDにしかデータがない状態は非常に危険と考えるのが普通だと思った方が良いでしょう。
(ましてや、貴重な写真データがなくなったらそのショックは大きいですよね?)

①外付けHDDをTimeMachineでバックアップ対象にする。

方法は、非常に簡単です。
HDDがMacと接続されている状態で以下の作業を行います。
TimeMachine環境設定を開き、オプションで”バックアップ対象から除外する項目”から、バックアップしたいHDDをはずしてくだい。("-"ボタンを押す。)
(フォーマットを正しくしていないと、ここでTImeMachineのバックアップ対象にすることができず、選択できません。)

以上です!

本当にMacのTimeMachineは、シンプルで簡単にできていると思います。
何度かTimeMachineには救われました。本当にTimeMachineには感謝です。


余談ですが、自分はAmazonのレビューで非常に好評なTOSHIBAのHDDを使っています。
値段の割にスペックがよく、安定性が高いとのことです。
一度、TimeMachineのHDDが壊れてからは、これを使っています。


2013年3月16日土曜日

Macの家計簿ソフトSquirrel iCloudで同期できない時の対処方法

・Macの家計簿ソフトSquirrelについて

家計簿ソフトSquirrelはiPhoneとMacをiCloudを使って同期できます。
iPhoneからの入力も比較的楽で、Mac上ではレポート機能も豊富です。
Webでの評価も高く、自分自身も重宝しているソフトです。
(ソフトはiPhone用とMac用とそれぞれにあります。)

Squirrel 2 App
カテゴリ: ファイナンス
価格: ¥250


Squirrel App
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・iCloudの同期が不安定な件

やはりSquirrelのウリの機能は、iCloudでのMacとiPhoneの同期だと思います。
しかし、このiCloudの同期、なかなか不安定です。
iPhoneでの履歴がMac上で更新されず、最新の状態をMacで確認することができないというストレスを味わうことはよくあります。
Webやレビューを見ていると、自分以外にもそういった問題はよくあることのようです orz

基本的な改善は待つとして、同期が取れない時の対策をここではメモします。

・iCloudで同期できない時の対処法

基本的な解決方法

単純に更新がされない場合は、更新されていない側のiCloudを一度オフにして、またオンにすると最新の状態に更新されることが多々あります。(※色々と操作をして、最新の方のiCloudをオフにする時は、バックアップをとってから対処した方が良いでしょう。)
また、それらの操作をする時にソフトが不安定になることがあるので、場合によっては、ソフトを再起動したり、OSそのものを再起動する必要があると思います。

それでも、ダメな時は以下の方法をとってみてください。

① 最新のものでバックアップ

まずは、バックアップをとりましょう。
iPhone側が最新の場合は、以下のExportからバックアップファイルをメール送信します。

Mac側が最新の場合は、ファイル→データベース→バックアップ でバックアップを保存できます。

② 一度全てのiCloudをやめる

自分の経験から、うまく同期を行うようにするには、一度Mac側とiPhone側のiCloudでの同期を切ります。

iPhone側は以下の操作で切れます。

Mac側は、Squirrel→環境設定→iCloud で設定できます。
(オフする時にコピーをとれば、バックアップもまた作れます。Macが最新の場合は、これだけでも良いですね。)


③ バックアップを読み込んで最新の状態にする

Mac側のSquirrelで、ファイル→データベース→リストアを選択します。
最新のバックアップのもので、データをリストアしましょう。
最新の状態になったことを確認してください。

④ Mac側のiCloudをONにする。

Mac側のSquirrelで、iCloudをONにします。
その時に、iCloudのデータベースを最新の状態にするために、”置換”をクリックします。
(Squirrel→環境設定→iCloudでONにできます。)

⑤ iPhone側のiCloudをONにする。

②と同じ様にiPhone側のiCloudをONにします。今度はiCloud上のデータを読み込みましょう。
iCloudのデータベースから読み込むために、”既存のデータベースを利用”を選択します。
これで、どちらも最新のものになると思います。
また、同期も改めてとれると思います。

以上の方法は面倒ですが、どうしてもダメな時の最後の方法としては成功してくれています。

最後に

iPhone側のSquirrelもMac側のSquirrelも、iCloudのサービスを利用していると不安定な時があります。
今回の方法は、あくまでも、暫定的な対策にしかならないのがネックです。
もう少しソフトそのものを安定した状態にして頂けると助かりますね。

将来的にはMac側とiPhone側でソフトが違うという状態がなくなりそうな気もするのですがね。

2013年2月25日月曜日

答えが見つかるまで考え抜く技術

答えが見つかるまで考え抜く技術
サンマーク出版 (2012-09-01)
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課題の発見と定義
定義された課題の解決策の発見・構築力
解決策の実行力

日頃から、自分が重要だと考えていることです。
一口に言ってしまえば、課題解決力でしょう。

著者はより深くこれらのことを考え、実践しています。

以下は気になった部分を抜粋した個人的メモです。

"「問い」をもって生きること。ただ、それだけだ。・・・・・すべてはここに始まり、ここに還るのだ。"


"「問い」をいったん、別の場所に保管するのだ。私はその保管場所を「問い」のプールと呼んでいる。"

「問い」に対して、考えぬいても答えが見つからない時もある。ただ、そういう問いをいくつも残しておくこと、また、発想を残しておくことが非常に重要。最近ではライフハック関連でも、アイデアをメモるという言葉を耳にする。それに近い気がします。

そして、いつでもその「問い」にアクセスできることが重要。

"常識とは統合された偏見のことである"

アインシュタインが残した名言。

クリエイティブであるということは、既存のルールを壊し、新しいルールを作るところにある。
常識にこだわっていては、新たなルールは生まれない。


"本来、知識は考えるための道具にすぎない。だから、道具ばかりを必死になって集めても、その使い方がわからなければ何の役にも立たないのだ。"

知識と知恵は大きく違う。


"思い悩んでいることの大半は人間関係であることが多い。悩んだところで何の解決にもなりはしない。・・・検討材料を具体的に並べ、道筋を立てて「考える」ことが大切なのだ。"

忙しかったり自分を見失っている時に、こういう状態に陥ってしまう時があります。
気をつけましょう。

"語りえぬものについては沈黙せねばならない"

人は言葉でしか思考できないということを改めて思いださせる。

言葉で語れない、もしくは、含められないものごとがある。
それぞれの人が持っている言葉も違う。
人それぞれ見えている世界も異なっていく。

その中で、著者は述べる。
"「語りえない世界のほうに事実があるから、言葉では語ることができない。」"

"「人生の底」"

著者の述べるマイナス思考は、最悪の事態を想定して、それに対して動くこと。

"体験を言葉に置き換え、ある考えにまとめる。これを私は「コンセプト化」と呼んでいる。体験をコンセプト化し、そのコンセプトを体験に生かしていく。この回路を何度も何度も行き来して太くしていくことで、考え抜く力も養われてくる。"

言語とは遠い存在にある自分の体験を、最終的に言語化する。
経験を一度の完結物でなく、次の経験につなぐ。
また、その循環を続けていいくことで思考を深めていく。

"早起きは三時間の得"

本当にやらなければいけない重要な仕事は朝の誰も邪魔しない時間に行う。

"「間合い」と「見切り」"

剣道の「間合い」と「見切り」は、会話や思考の日常生活でも、見極める必要のある重要な要素。
自分なりの思考の「間合い」や「見切り」を身に付ける必要がある。

"発想を変えたいと思ったら、使う言葉を変えてみることである。なかなか解決できない問題があるとするなら、それまでの言葉ではなく別の言葉で考えてみる。"

業界の言葉に慣れてしまうと、効率的かもしれないが、偏った見方しかできなくなってくる。時には、違う業界や人と付き合うことで、また別のものの見方を学ぶことができる。

"哲学者や思想書を一冊、愛読書としてもっておくことである。"

やってみます。

ニーチェの「善悪の彼岸」
プラトンの全集

"書店で本を選ぶ時のルール"

ジャンルごとに、見に行く順番を決め必ずその順番でいく。

自分なら、工学書→経済書→小説→人文・文学や思想など→旅行→その他かな?

"スランプになったらズル休みしなさい"

"とにかく何も考えずに、やらなあかん"

考え抜いた策であれば、それを諦めずに実行することが重要。
しかし、それは自分という存在をかけて考え抜いた人間だからいえることだ。

"人は必ずなりたいものになる。"

言い訳しても良いかと思っている人間は、そういう人間になる。
必ずある状態になりたいと考えないと、そういう人間にはなれない。




全般的に、読んでて気持ちよくなれる本でした。
おすすめです。

2013年1月13日日曜日

最近読んだ本

あまり仕事に関連しない本で読んだ本をつらつらと。

・刑務所なう。 堀江貴文 

刑務所なう。
刑務所なう。
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堀江 貴文
文藝春秋
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内容というより、獄中にいながらメルマガなり、この本なりと、世の中にアウトプットを出せる彼の人気や積極性に感心する。
刑務所の中を知るという意味では、以下の本もオススメ。

刑務所の中
刑務所の中
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花輪 和一
青林工芸舎


・向日葵の咲かない夏 道夫秀介

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾 秀介
新潮社
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久々に面白い小説。
”世界”と、”自分の世界”の狭間で怯える人々の物語。
これは、ミステリーではないと思う。
オススメ。

・ゴーマニズム宣言スペシャル 反TPP論 小林よしのり

ゴーマニズム宣言スペシャル 反TPP論
小林 よしのり
幻冬舎
売り上げランキング: 3,049

小林よしのり氏をきちんと読んでいたのは、中学、高校と大学生の最初の頃くらいだが、時折、買って今でも読んでいる。基本的には、彼の言論に対して距離を置いてきたが、久々に違う意見を読んでみようと思った。
相変わらずの小林よしのり氏の勉強量と活動量に頭が下がる。自分自身がTPPに関してどれだけ無知だったかも見えてくるし、メディアに対しても改めてダメな部分が見えてくる。


・変身 フランツ・カフカ

変身
変身
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(2012-09-14)

Kindleなどで無料で読めるので読んでみた。
個人的にはあまりはまらなかった。
家族の心境の変化が印象的。

・いまから、君が社長をしなさい 島原 隆志



正直、他の彼の書籍の方が役に立つと思う。

セイジ 辻内 智貴

セイジ
セイジ
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辻内 智貴
筑摩書房
売り上げランキング: 195,796

映画を見たので、どういう風に原作と違うのが気になって、その影響で読んでみた。
映画から見てしまったせいか、原作もセイジに関しては感動できなかった。
この本には、セイジも含めてふたつの物語が記載されているが、後半の物語のが個人的には好きだった。
しかし、基本的に辻内氏が描くそのふたつの物語の主人公には、まったく共感ができないから、入り込めない。日常を生きている人間が問題提起ができず、かりそめで生きているように描かれているが。そして、彼ら主人公にしか、見えないものが見えているように、描かれる。
果たしてそうなのだろうか?日常を全うに生きている人は、彼らの正義を貫こうとする術を知らない人間ばかりなのだろうか?それに、最終的にセイジが神格化されているのが、甚だ疑問だ。

2013年1月8日火曜日

トヨタ式顧客開発法

リーン・スタートアップ  ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす
エリック・リース
日経BP社
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新年に読むにふさわしい本です。
変化の激しいこの時代では、多くのエンジニアが読むべき本だと思います。

クリステンセンはイノベーションのジレンマ(本Blog記事:努力が我が身を滅ぼす時)で、破壊的イノベーションと継続的イノベーションの差異を説明し、ジェフリー・ムーアは、キャズム(本Blog記事:キャズム)で顧客セグメントの断絶を示しました。

しかし、多くのスタートアップがキャズムに出会えるのは幸運で、その前に製品開発ではなく顧客開発という言葉で、顧客の課題を的確に捉えることがスタートアップの第一歩だと示したのが、アントレプレナーの教科書(まだ本Blogにまとてません。)です。

では、その顧客開発を科学的に管理し、システムとして組織が行うことは可能なのか。それを端的に示したのが本書だといえると思います。

しかも、個人的に感動したのがトヨタ生産方式を参考に、このスタートアップの方法をまとめていることです。

トヨタ生産方式
トヨタ生産方式
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ダイヤモンド社 (2012-09-14)
売り上げランキング: 992

トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして
大野 耐一
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 3,385

トヨタ生産方式は、よく誤解がありますが、ニーズからの出発を掲げています。
それは、当時でいうと少量多品種の市場のニーズを満たすことでした。

そのためには、フォード流の単純大量生産方式では、太刀打ちできないという課題がありました。そこで、徹底的にムダを省くことに着目し、方法としてジャスト・イン・タイムと、自働化の二本柱で実行が勧めらました。

ジャスト・イン・タイムは当時としてはコペルニクス的展開だったと思います。大量バッチの生産の方が単純作業で、効率的と考えますが、全体として見た時に最適でないことが本書を読むとわかると思います。

また、トヨタ生産方式が優れていることは、これがトヨタの経営/組織体質と一体化していることです。本書でも、”経営に直結する製造技術”と述べています。


話をリーンスタートアップに戻しましょう。
顧客開発では、満たすべくニーズが本当に正しいかを組織として無駄なく見つける必要があります。

本書で、自分が開眼した部分があります。

アイデアを出し、製品化し、市場からのフィードバックをもらう(データ)。
大雑把にいうと、製品の開発のループはこうなるでしょう。

このループで、多くの人は、すばらしいアイデアを出し、品質の高い製品を作ることに多くの時間を割きます。(少なくとも自分はすばらしいアイデアが出た時に、そのアイデアに酔いしれるタイプですし、多くの人はそのアイデアを具現化するために、多くの時間を費やして製品化を行うと思います。)
しかし、"むしろ大事なのは、このフィードバックループの一周に要するトータルの時間を最小にすることだ。"とリーンスタートアップは示しています。

なぜなら、その素晴らしいアイデアは、困ったことに市場でまったく成功しないからです。

ムダの少ないトヨタ生産方式のように、ムダの少ない顧客開発を行うには、実用最小限の製品(MVP:Minimum Viable Product)で、客観的にも判断できる正しい計測尺度でフィードバックをし学習する必要があると主張します。
なぜなら価値を本当に生み出す顧客のニーズにあった製品開発以外はムダだからです。
(トヨタ生産方式では、付加価値を生むのに必要でない作業はムダとして改善するべきものと考えます。)

では、そのような組織体制を作るにはどうすればいいのででしょうか。

そのためには、トヨタ生産方式と同じで、開発の体勢もバッチサイズをどんどん小さくする必要があると述べています。ソフトウェアでは、このバッチを小さくするという概念は適応しやすい分野です。それは、細かいバーションアップや、機能の追加は比較的容易だからです。

しかし、ハードウェアでも、近年は多くのツールが開発されています。今ではお馴染みの、3DCADや、Augmented Realityなどを駆使すれば早い段階で、様々な問題点を把握できますし、今流行出している3Dプリンターも活用できます。

開発のバッチサイズを小さくし、早い段階でループの学習を行う必要があるのです。ソフトウェア開発ではウォーターフォール型での開発体勢ではなく、アジャイル型の開発を行うべきなのです。


Appleはスティーブ・ジョブズという天才的な経営者であり、かつ、消費者がいたために、市場のニーズを満たした破壊的イノベーションを行うことができました。しかし、一人の天才に会社の組織を任せられる企業がどれだけあるでしょうか。

日本は、継続的イノベーションは得意で、破壊的イノベーションは苦手だといわれることを耳にします(かつてのSONYなど、破壊的イノベーションを実践した企業があるにもかかわらず)。

しかし、システム的に改善していくことには非常に長けていると言われます。もし、その噂が事実だとして、リーンスタートアップが科学的に優れた手法であるなら、そういった開発体勢を構築し展開できる人物が日本にもいれば、新たなスタートアップが日本の企業でも多く躍進できることになるかもしれません。

そうです。トヨタが経営にまで影響を与えている、トヨタ生産方式を日本で生み出したように、イノベーション工場が日本で"オペレーション"される日も近いのでは。とそんな期待を新年から抱かせてくれる。そんな本でした。

今年もよろしくお願いします。

Memo

food on the table
http://www.foodonthetable.com/
(個人的に使ってみたいサービス。日本では展開していない模様)

コホート分析
http://jp.techcrunch.com/archives/20110923kissmetrics-helps-you-hone-in-on-stats-that-actually-matter-with-cohort-reports/
Evernoteでのコホート分析について
http://jp.techcrunch.com/archives/20100528video-evernote-ceo-phil-libin-shares-revenue-stats-and-how-to-make-freemium-work/

アジャイル開発
http://japan.zdnet.com/sp/sp_06sp0130/20248727/

スプリットテスト

フレデリック・テイラー
科学的管理手法

2013年1月1日火曜日

あ、確かに。と思う部分もあります。

入社2年目のインバスケット思考~一生ものの仕事の進め方~
鳥原隆志
WAVE出版
売り上げランキング: 55,117


そこまで、目からウロコ!という部分はないんですが、基本を忠実に、奢らず、そして、自分を振り返るには良い本だと思います。

個人的メモです。

指示を受け取った時点で、指示の期限と重要性を支持者に確認する。

指示を出した人と自分の考え、仕事の進め方には大きなギャップがある。(指示を出している人は、その人以上の情報があったりもする)

教育の場においてはコーチングだけでなく、ティーチングでないといけない場合もある

組織では個人の失敗もチームの失敗としてみなされる
部下の失敗の責任は自分の失敗としても受け取らなければいけない。

任せたはずの仕事に変更がある場合は、必ず指示者に相談・報告する。

自分はたいしたことのない情報だと思っていても、相手にとっては、絶対の価値がある場合がある。
意見を相手から求められているということは、どのようなことを考えて意見する。

どの部署がその仕事の主管部署なのかを確認すること。

結論を先に答える

本当に謝罪が必要な時は直接謝りにいく

先を読むことで今後与えられる仕事が変わる

目的と手段を混合しない

問題点→仮説→情報収拾→対策を複数考える


余談

昔、自動車メーカーで受けた入社試験がインバスケット試験でした。
昇級試験で使われる会社があると本書には書いてありましたが、入社試験でも採用されているようですね。
確かに、人それぞれ考え方が分かる試験だとは思います。

2012年12月8日土曜日

クリステンセンの最後のテーマは素朴で重要なものでした。

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
クレイトン・M・クリステンセン ジェームズ・アルワース カレン・ディロン
翔泳社
売り上げランキング: 6689


あの”イノベーションのジレンマ”のクリステンセンが、彼らの経済学での理論をベースに人生の課題解決について語ります。

僕は、自分の人生に影響を与えた本を上げてくれ、と問われれば、そのひとつにクリステンセンの”イノベーションのジレンマ”をあげるほどなので、クリステンセンの本は時間とタイトルに興味があれば時間を割くようにしています。

本の冒頭に、以下の問いが書かれています。
”・どうすれば幸せで成功するキャリアを歩めるだろう
・どうすれば伴侶や家族、親族、親しいたちとの関係を、ゆるぎない幸せのよりどころにできるだろう?
・どうすれば誠実な人生を送り、罪人にならずにいられるだろう?”

自分のキャリアに不安を抱え始めている、社会人成り立ての自分は、ハーバードを卒業していった優秀でモチベーションも人一倍ある彼らが、時にこれらの質問に答えられず、大きな過ちを犯していることをクリステンセンが嘆いているのを知り、三度クリステンセンの本を手に取りました。


以下、個人的メモと共に、この本を振り返ってみます。

第一部

わたしには意見がない、理論には意見がある。

クリステンセンの書籍である、イノベーションへの解を読んだことがある人なら、クリステンセンらしい主張だなと笑みがこぼれるだろうと思います。

クリステンセンは様々な書籍でこう述べています。相関ではなく因果関係を、事例ではなく理論を。様々な課題に対する答えは、常日頃、状況と共にも変わります。人生の課題への解答であれば、唯一解は存在しません。もちろんです。クリステンセンは、答えではなく、理論を人生に役立てろというヒントを示しています。

衛生要因でなく、動機付けでモチベーションを維持する。

衛生要因。なぜ、あえてこの言葉を使うのか、個人的には理解に苦しむところですが、簡単にいってしまえば、金銭や役職になるでしょうか。この、金銭や役職を得ること以外から出る欲求と、金銭を得るためだけの欲求が満たされたのでは、人間のモチベーションへの達成感が大きく違うことは、よく理解できるところです。

創造的戦略と意図的戦略のバランスを図る

成長した新興企業の9割以上は当初使っていた戦略を途中で変更しています。ホンダのスーパーカブがその事例として述べられています。確信の得られる戦略が得られるまでは、ひとつひとつの戦略から学びつつ修正していく必要があり、これをすばやく繰り返す必要があります。

新しい仕事を引き受ける前に仮定への立証

成功するために必要な仮定のうち、どれが立証される必要があるかをよく考える必要があります。

自分の資源をどのように費やすか

企業も、人生も同じで、自分の資源をどのように費やすかを考える必要があります。制度によっては、会社の長期的成長を阻害するように、社員の資源を投資するような制度も存在しています。人生も短期的な見返りを求めていては、もうすでに資源を投資するタイミングを逃してしまう時もあるでしょう。

第二部

第一部では上述したように、どちらかといえば仕事についてのアドバイスが多いです。
しかし、最もページ数を割いている第二部では、プライベート(得に家族)についての、記述となっています。クリステンセンが、これだけのページ(原作もそうなのかは不明だが)を割いたのには、強い意思がここにあるのだろうと思います。
個人的には、これからの人生へのアドバイスとして読み進めていきました。

良い金と悪い金

意図的戦略が定まる前は、”成長は気長に、利益は性急に”
意図的戦略が定まれば、”成長は性急に、利益は気長に”
自分の資源をどのように費やすか。にもつながりますが、もうすでに、人生の様々なことに、投資するべき時期は始まっているのかもしれません。

全ての生徒が学校で達成感を味わえるわけではない

生徒は学校にいくことが用事ではなく、用事を片付けるために雇う手段でしかない。

犠牲と献身

相手が必要としている用事を理解し、行動にうつすこと。

未来をアウトソーシングしていないか

子供に必要な経験を与えているか。

経験の学校ともつながります。
課題を解決するのに、最も役立つ人は、その課題に似た課題を解決してきた人だ。

第三部

限界費用と総費用

ひとつの嘘をつく限界費用は、総費用を見ると大きくかえってくる。それに気づかず短期的な視点しか見ていないことがあります。



クリステンセンが、長く考えてきた経済問題が彼の人生にも大きく影響を与えてきたんだということが、よく分かる書籍でした。彼のように、日頃からカオスな世界を少しは理論だてて見る目を持っていたいところですね。

(なんだか、読み返してみると、古くから語られている生活の上での哲学な気もしますが、これを経済学と結びつけているというのが、最近の流行りにも合致している気もしますね。)

全体的に、良い本でした。